転職エージェントを使いたいけど、とりあえず大手に登録すればいいかな
でも大手ってどこ?
会社によって違いってあるの?
※マイナビのプロモーションを含みます。
「大手の転職エージェントに登録したい」
と思っても、どこに登録すればいいか迷ってしまう人も多いのではないだろうか。
そんな時は、このような選び方がおすすめだ。
- 多くの求人に出会いたいなら → リクルートエージェント、doda
- サポートの手厚さを求めるなら → マイナビAGENT
- ハイキャリアの転職なら → パソナキャリア
- 外資・グローバル企業なら → JACリクルートメント
この記事では大手転職エージェントに勤務していた筆者が、大手転職エージェント5社の紹介と、大手を利用するメリット・デメリット、大手を使うべき人がどんな人かを解説していく。
あなたに合った大手転職エージェントを見つけるために、ぜひ参考にしてほしい。
元マイナビAGENT社員・ライター
inaco
マイナビAGENTにて、企業担当者として勤務。求人の獲得、求人票の作成、求職者の紹介、採用のアドバイス、応募書類の添削、面接対策、キャリアアドバイザーとの連携など中途採用に関わる幅広い業務を担当していた。現在はフリーのライターとして活動中。
1. 転職エージェント大手5社ランキング
転職エージェントで『大手』といわれる5社を求人数別でランキングにした。
それぞれの求人数と特徴を見ていこう。
サービス名 | 求人数 |
---|---|
リクルートエージェント | 約70万件 (公開求人:約47万件/非公開求人(※1):約23万件) |
doda | 約26万件+非公開求人:約3万件 |
マイナビAGENT | 非公開 |
パソナキャリア | 約4.2万件+非公開求人 |
JACリクルートメント | 約2万件+非公開求人 |
※1 非公開求人とは?
ホームページ上に公開されていない求人。
転職エージェントに登録した人だけが紹介を受けることができる。
1-1. リクルートエージェント
転職エージェントの中でも、圧倒的な求人数を誇るのがリクルートエージェントだ。
求人数は公開求人・非公開求人を合わせて60万件以上。
どのエリア・業種・職種・年代の求職者でも求人の紹介ができるということが最大の強みとなっている。
リクルートエージェントは、求人を多く紹介した上で、担当者のアドバイスをもとに求職者が自分に合った求人を絞り込んでいくといったスタイルで、スピード感のある転職活動が可能だ。
とにかく求人をたくさん紹介してほしい方や自分でどんどん進めたい方に向いている。
転職するかどうか決めかねている時に、自分の経歴やスキルでどんな求人に応募できるのかを確認するために利用するのもおすすめだ。
- 求人数No.1
- 広いエリア・業種・職種の求人が揃う
- 担当者のアドバイスを元に自分で進める
- とにかくたくさん求人を紹介されたい人向き
リクルートエージェントはとにかく求人数の多さが圧倒的!
ベンチャーや中小、大企業まで幅広い求人が揃っています。
担当者も熱意のある方が多い印象。
レスポンスも速いので、転職活動を短期間で一気に終わらせたいという方に向いています。
1-2. doda
業界2位の求人数を持つのがdodaだ。
求人数は約19万件、加えて非公開求人がある。
リクルートエージェントと比べて随分と求人数が少ないと感じた方も多いだろう。
求人数の多さは、転職エージェントとしての規模はもちろん、転職エージェント自体がどれだけ多くの企業との繋がりを持っているかにも左右される。
新卒の就職サイトなど人材業界で幅広くサービスを展開しているリクルートに比べ、ややサービスが少ないdoda(パーソルキャリア株式会社)は求人数の点だけでいえばリクルートエージェントに劣る。
しかし、dodaは求職者ひとりひとりにつく担当者(キャリアアドバイザー)の質がいいことで評判だ。
キャリアアドバイザーはあなたの経歴や実績からスキルや強みを見出し、最適な求人を紹介してくれる。
多くの求人と頼れるキャリアアドバイザーがいる、バランスのいい転職エージェントだ。
- 求人数No.2
- 幅広いエリア・業種・職種の求人がある
- キャリアアドバイザーの質がいい
- 相談しながら進めたい人向き
dodaは求人数とキャリアアドバイザーのバランスがいいのが魅力!
転職活動が初めてならとりあえず登録してほしい転職エージェントです。
キャリアアドバイザーも、求職者目線で考える人が多い印象です。
1-3. マイナビAGENT
マイナビAGENTの求人数は約6万件。
第二新卒や20~30代、転職活動が初めての方を対象とした転職エージェントだ。
マイナビAGENTの一番の特徴は、キャリアアドバイザーが親身であるということ。
面談では、求職者の経歴や実績からスキルや強みの洗い出しを行い、最適な求人を絞り込んで提案する。
応募書類の添削・模擬面接・面接後のフィードバックなどのサポートも充実しており、ひとりひとりの求職者にしっかりと時間をかけて向き合うのがマイナビAGENTのスタイルとなっている。
転職活動が初めての方や、自分にどんな仕事が向いているのかわからない方、しっかりとサポートしてもらいながら転職活動を進めたい方におすすめだ。
- 第二新卒・20代~30代が対象
- 都市部の求人が多い
- SE・エンジニア・営業・販売・事務系の職種に強い
- キャリアアドバイザーによるサポートが充実
- 相談しながら進めたい人向き
どの転職エージェントでもサポートはありますが、中でも抜群にサポート力が高いのがマイナビAGENTです。
転職活動は不安も多く、なかなか自分の気持ちが定まらずに「本当にこれでいいのかな?」
と思いながら進める人も多いはず。
そういった不安や悩みに寄り添いながら、プロの目線でアドバイスとサポートを行ってくれる頼もしい転職エージェントです。
1-4. パソナキャリア
ハイクラスの転職に強いのがパソナキャリア。
求人数は約1.5万件、加えて非公開求人がある。
ハイクラスとは一般的に年収800万円以上で、管理職や専門職などの求人のことを指す。
パソナキャリアでは、求人の約半数がこのハイクラス求人となっている。
ハイクラスの求人は組織内の重要な役割を担うポジションや新規事業に関わるものであることが多いため、非公開とされることがほとんど。
企業も信頼できる転職エージェントにのみ求人を出すため、ハイクラスに特化したパソナキャリアでしか出会えない求人は多い。
専門性の高い職種やスキルにも対応できるよう、ハイクラス転職に特化したキャリアコンサルタントが揃っている。
ハイクラスだからこそ重要となる年収交渉も得意分野だ。
また、女性の転職にも強い。
運営会社である株式会社パソナが創業から女性の働き方をサポートしているという背景があるからだろう。
30代~40代のミドル層や役職経験者、年収アップを狙う方、女性におすすめだ。
- ハイクラス求人に特化
- ハイクラスに特化したキャリアコンサルタント
- 女性の転職に強い
- 30~40代のミドル層、役職経験者向き
ハイクラスの求人は、企業側も出す転職エージェントを絞ります。
リクルートエージェントやdodaにもない管理職クラスの求人があるのがパソナキャリア。
ハイクラス求人を扱う転職エージェントは企業との交渉力も強いので、年収アップを狙うなら登録しておきたい転職エージェントです。
1-5. JACリクルートメント
JACリクルートメントは、管理職クラスや外資系企業、グローバル企業に強い転職エージェントだ。
ロンドン発祥の転職エージェントで、世界12か国に拠点を持っており、海外との繋がりが強いことが特徴である。
外資系企業やグローバル企業の求人数では、最大手といえるだろう。
さらに、求職者のサポートを担当するキャリアアドバイザーが企業担当を兼ねていることも他社との大きな違いだ。
リクルートエージェントやdodaでは、求職者の面談やサポートを担当するキャリアアドバイザーの他に、企業から求人を獲得し、採用まで企業をサポートする企業担当の2つに分かれている。
企業担当は採用担当者や役員、経営者と直接話をしているため、その企業の社風や方針、考え方、求める人材などの詳しい情報を持っている。
JACリクルートメントでは、この企業担当をキャリアアドバイザーが同時に担当しているため、企業のリアルな情報や雰囲気を求職者に直接伝えることができる。
求人票からではわからない細かい情報を知ることができれば、働くイメージを持って面接に挑むことができ、有利に転職活動を進められる。
入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がるだろう。
- 外資系・グローバル企業に特化
- 管理職クラスの求人も多い
- キャリアアドバイザーが企業担当を兼ねている
- 30代~40代、キャリアアップを狙う人向け
外資系企業はシビアなので、転職エージェントに対しても簡単に求人や情報をくれません。
他の転職エージェントでは求人の取り扱いはあっても、情報がほとんどないということも。
外資に強いJACリクルートメントだからこそ、他にない求人と情報を豊富に持っています。
2. 大手転職エージェントを使うメリット
大手転職エージェントを使うメリットは以下のとおり。
2-1. 求人数が多い
大手転職エージェントの最大のメリットは、求人数が多いということだ。
歴史と実績のある大手だからこそ、信頼して多くの企業が求人を出している。
さらに、大手転職エージェントには多くの求職者が集まる。
企業としても、大手転職エージェントに求人を出すのは多くの求職者からよりよい人材に出会えるというメリットがあるのだ。
あなたにとっても、多くの求人があるということは、それだけ転職におけるチャンスが増えるということ。
転職活動をしようと思ったら、まずは大手転職エージェントを使ってみてほしい。
企業側も「とりあえず大手に求人出すか」と求人を出してくれることが多いです。
大手には多くの求職者が集まります。
企業としても、多くの求職者の中からよい人材を採用したいですよね。
わたしが勤務していた際も「求人を出させてほしい」という連絡が毎日のようにありました。
2-2. 大手企業の求人や独占求人なども豊富
大手転職エージェントの魅力は、大手企業の求人や独占求人(※1)が多いことだ。
大手転職エージェントは、転職エージェントサービスの他に新卒用の就職サイトや転職サイト、派遣部門など幅広い転職サービスを展開している。
グループ全体で幅広い企業との繋がりがあるので、なかなか参入が難しい大手企業の中途採用の求人も多く扱うことができているのだ。
ブランド力の強い大手だからこそ、信頼して大手一社にのみ求人を出す企業も多い。
大手転職エージェントには、大手だからこそ出会える貴重な求人があるのだ。
大手企業の求人を取り扱わせてもらうのは結構難しいんです。
私が企業担当として新規開拓を行っていた時も、これまで付き合いのない大手企業の求人を獲得するのは苦労しました。
新規の転職エージェントと取引するには社内で稟議を通す必要があったり、社内の重要な採用情報をあまり多くの転職エージェントに知らせたくないなどの理由で、ハードルが高いのです。
こうした貴重な大手企業の求人と出会えるのも、幅広く人材サービスを手がける大手だからこそ!
※1 独占求人とは?
その転職エージェントだけで扱っている求人。
転職サイトや他の転職エージェントでは紹介を受けることができない。
2-3. キャリアアドバイザーの幅が広い
大手転職エージェントは、在籍するキャリアアドバイザーの数も多い。
キャリアアドバイザーはあなた専任の担当となって、求人の紹介や転職活動のアドバイスなどのサポートをしてくれる重要な存在だ。
大手転職エージェントには、業種や職種専任のキャリアアドバイザーがいる。
また、キャリアアドバイザーは他の業界・他の人材会社からの転職者が多いため、あなたが志望する業種・職種経験者がいることもある。
専任の担当者や同じ業種・職種経験者なら、あなたのスキルを正しく理解してくれるので、スムーズなサポートが可能になるだろう。
さらに、キャリアアドバイザーは他のキャリアアドバイザーや企業担当ともそれぞれ連携を取り合っている。
求人紹介やアドバイスの質がいいのも、キャリアアドバイザーの数が多く、幅が広い大手転職エージェントだからこそ。
もしあなたが担当のキャリアアドバイザーと合わないと感じた時も、気軽にキャリアアドバイザーを代えてもらうことができるのもメリットだ。
私が勤めていたマイナビAGENTでは、定期的にキャリアアドバイザー・企業担当とで集まって情報交換を行っていました。
「この求職者にどんな求人が合いそうか?」「この求人に合う求職者はいないか?」などを様々な立場から話し合います。
内定が決まった時には、全員で拍手して喜びます!
3. 大手転職エージェントを使うデメリット
大手転職エージェントを使うデメリットは下記のとおりだ。
3-1. 担当者のサポートが少ないことがある
大手転職エージェントの評判を調べてみると「担当者のサポートが手厚かった」「担当者のサポートが全然なかった」といった両極端の意見が見られる。
どっちなんだろう?と戸惑う方もいると思うが、これは両方とも正しい意見だ。
なぜなら、担当者(キャリアアドバイザー)は求職者に優先順位をつけてサポートをしているからだ。
特に大手転職エージェントは登録者が多いため、キャリアアドバイザーひとりあたりが担当する求職者の数も多い。
全員に丁寧なサポートをしたいという気持ちはあっても、手が回らなくなってしまうのが現実だ。
そのため、下記のような基準で優先順位をつけている。
- 転職の意志が明確か
- 応募できる求人があるか
- 紹介した求人で選考が進んでいるか
簡単にいうと『転職が決まりやすそうな人かどうか』ということだ。
サポートが薄いと感じた場合には、キャリアアドバイザーがあなたのことを「転職が決まりやすそうだ」と思っていない可能性がある。
しかしこれはあくまで「自社(自分)のサポートでは転職が難しそうだ」と思われただけで、あなた自身の転職が難しいという意味ではない。
担当者が代わったり、別の転職エージェントであれば十分なサポートを受けて転職を成功させることができるだろう。
サポートの手厚さを期待するのであれば、大手の中でもサポート力に定評のあるdodaやマイナビAGENTを利用するのがおすすめだ。
転職エージェントは、求職者が企業に入社して初めて企業から手数料収入を得る仕組みになっています。
そのため、どうしても『転職が決まりやすそうな人』を優先してしまうのです。
特に、担当する求職者数が多い大手でその傾向が強いように感じます。
3-2. すべての業種・職種・地域に強いわけではない
大手転職エージェントの魅力は求人数の多さだが、すべての業種・職種・地域に強いというわけではない。
大手の中でも上位のリクルートエージェントやdodaはほとんどの業種・職種・地域をカバーしているが、専門性の高い職種や地方などは求人が少ないこともある。
マイナビAGENTは若手の転職に強いが40代以上の求人が少なく、パソナキャリアやJACリクルートメントはハイキャリアに強いが20代の若手の求人が少ない。
大手といっても、得意・不得意があるのだ。
それぞれの特徴をしっかりと把握した上で、どの転職エージェントが自分に合っているか見極めることが大切だ。
専門性の高い職種や地方での転職の場合は、専門の転職エージェントや地域特化型の転職エージェントをあわせて使うことをおすすめする。
大手に登録すれば安心!というわけではありません。
自分の年齢や業種・職種・地域に合った転職エージェントを選ぶことが大切です。
とはいっても「自分がどんな求人に応募できるかわからない」「どんな企業がいいのかわからない」と悩むこともありますよね。
そんな時は、とりあえず大手転職エージェントで相談しながら考えるのもひとつの手です!
3-3. 担当者には合う・合わないがある
これは大手の転職エージェントに限ったことではないが、担当者(キャリアアドバイザー)には合う・合わないがある。
人同士のことなので、相性の問題もあるだろう。
転職エージェントも会社によって
- ガンガン求人を紹介してどんどん選考を進めていく
- その人に合った求人を絞って紹介し、じっくり選考を進めていく
など色んなスタイルがある。
リクルートエージェントやdodaは①のタイプが多く、マイナビAGENTやパソナキャリア、JACリクルートメントは②のタイプが多い。
キャリアアドバイザーが合わないと感じた場合は担当を代えてもらうことができるので、気になる時は遠慮なく申し出てほしい。
自分がどんなキャリアアドバイザーが合うのかを判別するためにも、複数の転職エージェントに登録して面談を行うことも大切だ。
相手がどれだけ優秀なキャリアアドバイザーでも、合わないことはあります。
こればかりは相性もあるのでしかたありません。
複数の転職エージェントに登録して色んなキャリアアドバイザーに会った上で、自分に合うと感じたところで転職活動を進めるのがおすすめです。
4. 大手転職エージェントがおすすめの人
大手転職エージェントがおすすめなのはこんな人だ。
4-1. 転職エージェントの利用が初めての人
転職エージェントの利用が初めての人は、ぜひ大手転職エージェントに登録するところから始めてほしい。
大手転職エージェントは求人数が多く、様々な業種・職種・地域の求人が揃っている。
「自分の経歴でどんな求人に応募できるのかわからない」
という人も、経験豊富なキャリアアドバイザーが幅広い求人から最適な求人を提案してくれる。
転職エージェントを利用すること自体に漠然とした不安を持つ方も、大手なら安心だろう。
4-2. 充実したサポートを期待する人
大手転職エージェントの魅力は充実したサポートだ。
具体的には、こんなサポートを受けることができる。
- スキル・強みの洗い出し
- 応募書類の添削
- 面接対策(模擬面接)
- 面接後のフィードバック
- 年収等の条件交渉
面接対策では、一般的な質疑応答だけでなく、その企業独自の質問内容や面接担当者に評価されやすい回答方法まで対策することが可能だ。
時間がとれない方は、メールや電話で行うこともできる。
企業の情報を豊富に持つ大手だからこそ、内定への確度が高い充実したサポートを受けられる。
4-3. 多くの求人に出会いたい人
転職活動において、多くの求人に出会えるということはとても大切なことだ。
その点、大手転職エージェントは他転職エージェントと比べて圧倒的に求人数が多い。
大手転職エージェントにしかない大手企業の求人や独占求人などの取り扱いもある。
あなたのスキルが活かせる企業に出会うチャンスを逃さないためにも、大手転職エージェントはぜひ利用してほしい。
5. 大手転職エージェントがおすすめでない人
大手転職エージェントがおすすめできない人はこんな人だ。
5-1. 専門的な業種・職種への転職を希望する人
多くの求人を持つ大手転職エージェントでも、専門的な業種や職種の求人の数はあまり多くない。
また、専門性が高い業種・職種の場合はキャリアアドバイザーがあなたのスキルや強みを十分に理解することができず、最適な求人の紹介ができないということもある。
専門性の高い業種・職種での転職を希望する場合は、その業種・職種専門の転職エージェントを利用する方がいいだろう。
5-2. 地方での転職を希望する人
大手転職エージェントの対象エリアは全国とされているが、地方の求人の扱いはあまり多くはない。
拠点のある地域や都心部の求人が多く、それ以外は求人があっても情報が少なかったり、あまり魅力的な求人ではなかったりする。
地方での転職では、大手よりもその地方に特化した転職エージェントや転職サイトでの転職の方がいいだろう。
特に地方特化型の転職エージェントは地元企業との結びつきが強く、有利に転職活動を進められるケースも多い。
5-3. 正社員経験がない人
大手転職エージェントのほとんどは、正社員経験のある人を対象としている。
そのため、正社員経験のない人が登録した場合「紹介できる求人がない」と言われてしまうことも。
そういった場合は、正社員経験のない人やフリーター・既卒を対象とした転職エージェントを利用するのがいいだろう。
例えば『ウズキャリ』という転職エージェントなら、フリーターや派遣の経験が長い方が活躍できる求人が多く揃っている。
5-4. 離職期間が長い人
大手転職エージェントでは、離職期間が長い方のサポートが難しいといわれている。
離職期間の長い人は、書類選考の通過率が急激に下がるからだ。
転職エージェントに登録する求職者は、在職中もしくは離職後すぐの人が多い。
そういった人と並んで選考を受けると、どうしても離職期間が長い人は通過しづらい。
採用担当者も『離職期間が長い=転職がなかなか決まらなかった人』と考え、積極的に選考を進めようとはしない。
離職期間が長いとされる具体的な目安は、離職後3か月~6か月以上だ。
退職してから転職活動を始めるという人も多いと思うが、転職エージェントを使うなら離職後すぐに登録しよう。
6. 大手以外のおすすめ転職エージェント
大手の転職エージェント以外のおすすめ転職エージェントを紹介する。
6-1. type
typeはエンジニアの転職におすすめの転職エージェント。
同グループ内で運営している転職サイト『type』では、エンジニアの求人数が業界でNo.1とされており、IT・ものづくりのエンジニアを求める企業との繋がりが強いことが特徴となっている。
エンジニアの他、営業や事務職などその他の求人も豊富。
首都圏を主要エリアとしており、首都圏エリアでIT・ものづくり系の企業に転職を考えるなら外せない転職エージェントだ。
その他、女性の転職に特化した『type女性の転職エージェント』というサービスを行っている。
- IT・ものづくり系の企業との繋がりが強い
- エリアは首都圏
- 女性の転職に特化したサービスもある
6-2. レバテックキャリア
レバテックキャリアはIT・WEBエンジニア専門の転職エージェントだ。
エンジニアに特化しているだけあって、エンジニアの求人や企業、スキルについてのキャリアアドバイザーの知識も豊富。
強みやスキルを的確に洗い出し、最適な求人を提案してくれると評判が高い。
特にキャリアアップ、年収アップに力を入れており、ITエンジニアやWEBデザイナーとしてステップアップしたい方におすすめだ。
- IT・WEBエンジニアに特化
- キャリアアドバイザーの専門性が高い
- キャリアアップ、年収アップを目指す方に
6-3. ウズキャリ
ウズキャリは第二新卒、既卒(※1)、フリーターに特化した転職エージェントだ。
入社半年後の定着率は業界トップクラスの93.6%。
ひとりひとりにしっかりと時間をかけてサポートをするため、満足度の高いマッチングを可能としている。
社会人経験がない人、離職期間が長くなかなか選考に通らず困っている人にも最適だ。
- 第二新卒・既卒・フリーターに特化
- サポートが丁寧
- 入社後の定着率が高い
特化型の転職エージェントを紹介しました!
大手転職エージェントで求人紹介やサポートが不十分だと感じたら、このような特化型の転職エージェントを利用してみてください。
※1 既卒とは?
学校卒業後、社会人経験のない人。
まとめ|転職するならまず大手転職エージェントに登録しよう
- 多くの求人に出会いたいなら → リクルートエージェント、doda
- サポートの手厚さを求めるなら → マイナビAGENT
- ハイキャリアの転職なら → パソナキャリア
- 外資・グローバル企業なら → JACリクルートメント
転職活動をするなら、まず大手転職エージェントに登録してほしい。
大手転職エージェントは求人数が多く、サポートも手厚い。
転職市場に今どんな求人があって、自分がどんな求人に応募できるのかといった客観的な視点を持つこともできるだろう。
大手だからこそ持つ企業の情報があれば、転職活動を有利に進めることができ、入社後のミスマッチも防げる。
あなたの可能性を最大限に活かすために、大手転職エージェントを利用しよう。
8. Q&A
転職エージェントに関するよくある質問をまとめた。
- 転職エージェントの利用は無料ですか
-
転職エージェントは、すべて無料で利用可能だ。
応募書類の添削、面接対策などのサービスも無料なので、気軽に利用してほしい。 - 転職エージェントはどのタイミングで登録するのがいいですか
-
転職エージェントに登録するタイミングは、いつでもかまわない。
転職するか迷っている段階でも登録することは可能だ。
どんな求人があるのか見たい、自分の経歴やスキルで転職ができるのか相談したいと面談に来る人も多い。
ただし、離職後3か月以上経過すると書類選考に通過しにくくなり、求人の紹介も難しくなる。
離職してから転職活動をしようと思っている方は、離職前もしくは離職後すぐに登録してほしい。 - 転職エージェントに登録する前にやっておくべきことはありますか
-
転職エージェントに登録する前に、下記のような準備をしておくといい。
- 履歴書の作成
- 職務経歴書の作成
- 転職先に求める条件
これらの準備をしておくと、キャリアアドバイザーが面談の際にあなたのスキルや希望にあった求人を紹介しやすい。
しかし、職務経歴書の作り方がわからないという方もいるだろう。
インターネット上に職務経歴書のフォーマットなどもあるが、どうしても用意が難しい場合は面談の際に相談すれば作り方を教えてもらうこともできる。
転職先に求める条件も、明確になっていなくてもかまわない。
あなたと一緒に考えるのがキャリアアドバイザーの役割なので、何も準備できなかったとしても気にせず面談に向かってほしい。 - 利用する転職エージェントは大手だけでもいいですか
-
転職エージェントは、複数利用する方がいい。
その理由は- 転職エージェントによって扱う求人が異なる
- キャリアアドバイザーには合う・合わないがある
からだ。
転職エージェントやキャリアアドバイザーが自分に合っているかを比較するために、ぜひ複数登録してほしい。
おすすめは、- 大手転職エージェント:2~3社
- 業種・地域などの特化型転職エージェント:1~2社
の組み合わせだ。
あなたが専門性が高い業種・職種なら、大手1社+特化型2社くらいの組み合わせがいいだろう。
登録した中で、使いやすいと感じた転職エージェントを1、2社に絞って転職活動を行うと効率的だ。