40代の転職事情は、20代や30代の転職と比べるとかなり厳しい戦いとなる。
その厳しい戦いを制して転職を成功させるためには、「どの転職エージェントを利用するかどうかの選択」が最も重要となる。
転職エージェント選びを間違ってしまうと、登録してみたものの一向に紹介される求人案件が無く、「やはり40代の転職は難しいのか…」と転職を諦めてしまう羽目になることも。
実は、多くの転職エージェントのメインターゲットは20代~30代半ばぐらいまでとなっている。
40代向けの求人情報の割合は少ないため、「紹介できる案件はありません」と利用を断られてしまうのだ。(詳しくは「5-1. 40代は転職エージェントに断られるのか?」で後述)
しかし、40代をターゲットとしている最適な転職エージェントを選ぶことができれば、40代こそ活躍できる求人案件がたくさん見つかり、年収アップや待遇改善も夢ではない。
この記事では、全国で2万社以上ある転職エージェントの中から主要40社の転職エージェントを比較した上で、40代に最適な転職エージェントを12社厳選し、状況に応じて分類して紹介していく。
だからこそ、40代に適した転職エージェント選びが非常に重要となるのだ。
キャリアコンサルタントのコメントやそれぞれのエージェントの評判も合わせて確認してほしい。
また、後半では40代の転職事情も丁寧に紹介していくので、しっかり事前知識を備えた上で転職活動を進めて欲しい。
ユニークキャリア株式会社
編集部
・40代の転職者が転職エージェントに断られる理由
・40代の書類選考通過率は30代よりも10%も低いこと
・40代で転職した人の年収は、アップした人4割、ダウンした人3割と、2極化していること
など、40代の転職事情について、信頼できる情報源を明らかにした上で具体的に紹介していきます。
ぜひ最後までお読みください。
1. 40代が選ぶべき転職エージェントおすすめ12選【比較一覧表】
まず最初に、40代が選ぶべき転職エージェント12社を比較一覧表にしたので確認してほしい。
JACリクルートメント | enミドルの転職 | doda | リクルートエージェント | ビズリーチ | doda X | パソナキャリア | リアルミーキャリア | From40 | マイナビミドルシニア | レバテックキャリア | ロバートウォルターズ | |
分類 | 40代の転職に強い | 40代の転職に強い | 求人数が10万件以上の総合型 | 求人数が10万件以上の総合型 | ハイキャリア | ハイキャリア | 女性 | 女性 | 経験が少ないミドル | 経験が少ないミドル | 特化型 | 特化型 |
特徴 | 転職成功者の54%が40代以上 | 30代・40代のハイクラス転職に特化 | 自分で検索できる転職サイト機能もあり | 公開/非公開求人数が業界最多 | 年収1,000万円以上の求人が1/3 | ハイキャリアに特化した転職エージェント | 年収アップ率67.1% | 女性の時短転職に特化 | 自分で企業情報を 検索できるサイト型 | 自分で企業情報を 検索できるサイト型 | エンジニアに特化 | グローバル企業に特化 |
こんな人におすすめ | 経験を生かしたい40代にイチオシ | 経験を生かして年収アップしたい40代 | 直接応募もしたい40代におすすめ | 全ての40代におすすめ | 高年収ハイクラス40代におすすめ | 高年収ハイクラス40代におすすめ | 全ての40代女性におすすめ | 仕事と育児を両立したい40代女性におすすめ | 直接応募したい40代におすすめ | 直接応募したい40代におすすめ | IT業界・エンジニア・デザイナにおすすめ | 語学力を活かしたい40代におすすめ |
おすすめの年代 | 30代〜50代 | 30代・40代に特化 | 20代〜40代 | 20代〜40代 | ハイキャリアを持つ30代以上 | ハイキャリアを持つ30代以上 | 20代〜40代 | 時短希望の20代〜40代 | 40代・50代に特化 | 40代・50代・60代に特化 | 20代〜40代 | 20代〜50代 |
公開求人数 | 20,274件 | 339,048件 | 261,043件 | 464,161件 | 133,061件 | 非公開 | 41,441件 | 非公開 | 16,829件 | 60,798件 (東京都) | 27,695件 | 1,737件 |
非公開求人数 | 非公開 | 非公開 | 33,193件 | 388,014件 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 3,000件以上 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
得意な業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | IT業界に特化 | 全業界 |
対応エリア | 日本全国 | 日本全国+海外 | 日本全国 | 日本全国 | 日本全国+海外 | 日本全国 | 日本全国+海外 | 東京23区+大阪市内 | 日本全国+海外 | 日本全国 | 日本全国 | 関東+関西がメイン |
40代向けのメリット | 年収アップできる可能性が高い | ミドル向け求人情報がとにかく豊富 | 自分でも求人情報を検索・直接応募できる | 40代向けの非公開求人が多い | 転職成功者の4割が40代以上 | ビズリーチと違い審査がなく無料で使える | 女性向けの幅広い求人情報を持っている | 転職後すぐに時短社員として働ける | 40代以上向けの求人情報だけ検索できる | 未経験OKの40代向け求人が見つかる | エンジニアの求人が多数 | 外資系・日系グローバル企業案件が多数 |
40代向けのデメリット | 経験が浅い40代には向かない | 自分で検索するなど主体的に動く必要あり | 非公開求人数は少なめ | サポート期間は3カ月に限定されている | 審査がある/一部有料サービスあり | 求人数が非公開であり多くない | 大手ほどは求人数が多くない | サポートエリアが限られている | 求人数はそれほど多くない | 非正規雇用の情報も多い | 特化型なので求人数は多くない | エリアが限られている |
リンク | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト→ | 公式サイト➔ |
転職エージェントごとに、求人数はもちろん、おすすめの年代やメリット・デメリットも異なる。
そのため、転職成功を目指すならば、あなたに合う転職エージェントを見つけ出すことがとても重要なポイントとなる。
次の章からあなたに合う項目を読んでいただき、マッチする転職エージェントを見つけてほしい。
2. 40代の転職成功率を上げる!転職エージェントの選び方
冒頭でも述べた通り、40代になると転職の難易度が高くなるため、「いかに自分に合った転職エージェントを選ぶか」が転職成功率を左右するポイントとなる。
そして、40代ともなると経験やスキルに大きな差が生まれるため、どの転職エージェント(転職サイト)を使うべきかは人によって変わることにも注意が必要だ。
属性 | 使うべき転職サービス |
---|---|
一般的な経験・スキルを持つ40代全般 | ❶ミドル層に強い転職エージェント ❷総合型の転職エージェント (求人数が10万件以上ある転職エージェントがおすすめ) |
役職者や高年収などハイクラスに属する40代 | ❶❷に加えてハイクラス特化型の転職エージェント |
専門性の高い職種の40代(エンジニアなど) | ❶❷に加えて業界特化型の転職エージェント |
職歴に自信がない40代経験が少ない40代 | 転職エージェントより転職サイトがおすすめ (転職エージェントでは、経験やスキルが求められるから) |
表を見てあなたがどの属性に位置しているかまず確認してみよう。
そして、これを踏まえた上で、40代の場合、2社~5社以上の転職エージェントを組み合わせて使い分けることをおすすめする。
(複数の転職エージェントを利用する理由は、「7-1. 40代は2〜5社以上の転職エージェントを並行して活用しよう」で解説している。)
転職エージェントによって非公開求人の内容や数はもちろん、キャリアアドバイザーの質に違いがある。
だからこそ、とりあえず複数社登録してみて、あなたと相性が合う転職エージェントを見つける必要があるのだ。
組み合わせとしては、【ミドルに強いエージェント1~2つ】+【総合型1~2つ】+【状況に応じたエージェント1つ以上】の転職エージェントを選んで併用するのがおすすめだ。
3章から8章まで、分類別に転職エージェントを詳しく紹介するので、組み合わせて活用してほしい。
ミドル層に強い転職エージェント ➡解説を読む | ・JACリクルートメント ・enミドルの転職 |
求人数が10万件以上の総合型転職エージェント ➡解説を読む | ・doda ・リクルートエージェント |
ハイキャリアの40代向け(年収600万円以上など) ➡解説を読む | ・ビズリーチ ・doda X |
40代女性向け ➡解説を読む | ・パソナキャリア ・リアルミ―キャリア |
経験が少ない40代向け (転職エージェントではなく転職サイトがおすすめ) ➡解説を読む | ・From40 ・マイナビミドルシニア |
エンジニア職の40代 ➡解説を読む | ・レバテックキャリア |
外資系に転職したい40代 ➡解説を読む | ・ロバートウォルターズ |
3. 40代におすすめの転職エージェント総合ランキング
40代の転職者におすすめの転職エージェントとしてまず紹介するのが、ミドル層の転職に強みを持つ転職エージェントだ。
前述した通り、多くの総合型転職エージェントのメインターゲットは20代~30代半ばまでとなる。
そのような転職エージェントの場合、よほど求人数が多いエージェントでない限り、40代向けの求人案件はほんの一握りとなってしまう。
そこで活用してほしいのが、これから紹介する4つの転職エージェントだ。
これらは一般的な転職エージェントと比べてターゲット層の年齢が高めに設定されており、「40代こそ採用したい」という求人案件が多数集まっているのが特徴だ。
JACリクルートメント | enミドルの転職 | doda | リクルートエージェント | |
分類 | 40代の転職に強い | 40代の転職に強い | 求人数が10万件以上の総合型 | 求人数が10万件以上の総合型 |
特徴 | 転職成功者の54%が40代以上 | 30代・40代のハイクラス転職に特化 | 自分で検索できる転職サイト機能もあり | 公開/非公開求人数が業界最多 |
こんな人におすすめ | 経験を生かしたい40代にイチオシ | 経験を生かして年収アップしたい40代 | 直接応募もしたい40代におすすめ | 全ての40代におすすめ |
おすすめの年代 | 30代〜50代 | 30代・40代に特化 | 20代〜40代 | 20代〜40代 |
公開求人数 | 20,274件 | 339,048件 | 261,043件 | 464,161件 |
非公開求人数 | 非公開 | 非公開 | 33,193件 | 388,014件 |
得意な業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 |
対応エリア | 日本全国 | 日本全国+海外 | 日本全国 | 日本全国 |
40代向けのメリット | 年収アップできる可能性が高い | ミドル向け求人情報がとにかく豊富 | 自分でも求人情報を検索・直接応募できる | 40代向けの非公開求人が多い |
40代向けのデメリット | 経験が浅い40代には向かない | 自分で検索するなど主体的に動く必要あり | 非公開求人数は少なめ | サポート期間は3カ月に限定されている |
リンク | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ |
どちらも40代の転職を真摯にサポートしてくれる転職エージェントで、年収アップの可能性も高い。
経験を生かして転職したい全ての40代におすすめなので、迷ったら登録しておこう。
3-1. JACリクルートメント/40代に最もおすすめの転職エージェント
顧客満足度No.1!40代なら必ず登録すべき転職エージェント!
株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営する大手転職エージェント「JACリクルートメント」。
30代・40代・50代のミドル層に特化した転職エージェントで、課長・マネージャー・部長・役員クラスの転職や、技術職・専門職の転職に強い。
JACリクルートメントで転職を成功させた転職者のうち54%が40代以上となっており、若年層よりも中高年層に強い実績があるのが特徴だ。
40代以上の転職後の平均年収は913万円で、年収アップの可能性もかなり高いといえる(2020年実績データより)。
オリコン顧客満足度ランキングの「ハイクラス・ミドルクラス転職」部門で4年連続No.1に輝いており、40代の転職者からの絶大な信頼を得ている転職エージェントでもある。
40代転職者は必ず登録しておこう。
- マネジメント経験や専門職経験がある40代の方
- 経験を生かして今よりも年収をアップさせたい40代の方
- ミドル層に特化しているエージェントなので、優良案件が揃っている
- 経験が浅い40代の場合は、案件を紹介してもらえない可能性あり
公開求人数 | 20,274件 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめの年代 | 30代〜50代のミドル層 |
対応エリア | 日本全国に対応 |
得意な業界 | 全業界対応 |
3-2. enミドルの転職/案件を検索して応募したい40代におすすめの転職サービス
平均年齢45歳!ミドル世代特化型の転職支援サービス
エン・ジャパン株式会社が運営する「ミドルの転職」は、30代・40代のミドル層に特化した転職支援サービスで、登録者の平均年齢は45歳。
約400社の転職エージェントから求人情報を集めて自分で検索できるのが特徴だ。
ミドル層に特化した求人情報を集約して検索できるので、効率よく求人を検索して応募できる。
ハイクラス求人も多く、年収1000万円以上求人が3万件以上見つかる(2024年9月時点)。
ただし、気になる求人情報を見つけたとしても、詳細な企業名までは確認できない(公開企業もあり)。
応募したい場合はその求人情報を抱えている転職エージェントに登録する流れとなる。
会員登録すれば非公開求人がスカウトで届くため、効率的に40代向け求人を受け取りたい方におすすめだ。
- 自分でも多くの転職情報を検索して、転職先を探したい40代
- ミドル層向けの求人情報を得たい40代
- ミドル層特化型とはいえ、求人数が非常に多い(10万件以上)
- 自分でも転職情報を検索できる(ただし企業名は非公開)
- 自分で求人情報を探すなど主体的に転職活動を進める必要がある
キャリアコンサルタント
佐藤さん
ミドルの転職は40代なら必ず登録するべき転職エージェント!
転職サイトと転職エージェントの機能を両方使えるから、最短で転職活動を効率的に進められます。
公開求人数 | 339,048件 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめの年代 | 30代・40代に特化 |
対応エリア | 日本全国に対応 |
得意な業界 | 全業界対応 |
3-3. doda/自分でも応募したい40代におすすめの転職エージェント
パーソルキャリア株式会社が運営するdoda。
最大の特徴は、自分で転職情報を検索する「転職サイト」機能と、求人紹介してもらえる「転職エージェント」機能を併せ持っているところ。
転職サポートを受けながら、自分でも空いた時間に転職情報を検索して応募したい40代におすすめの転職エージェントだ。
実際に「40代」をキーワードに求人を検索してみると、40代活躍中などの求人情報が1万件以上見つかる(2022年3月時点)。
20代や30代に比べると難易度が難しい転職状況を踏まえると、複数の応募方法を備えた転職エージェントは大きなメリットがある。
直接応募も、ぜひ積極的に活用しよう。
- 自分でも多くの転職情報を検索して、転職先を探したい40代
- 大手企業から中小企業・ベンチャーまで、幅広い求人情報を得たい40代
- 転職サイト機能もあるため、自分でも転職情報を検索できる
- 転職者満足度ナンバーワンの評判を得ている(※電通バズリサーチ調べ:インターネット上での人材紹介会社に関するポジティブな口コミ数)
- リクルートエージェントと比べると、非公開求人数は少なめ
キャリアコンサルタント
佐藤さん
dodaは40代なら必ず登録するべき転職エージェント!
転職サイトと転職エージェントの機能を両方使えるから、最短で転職活動を効率的に進められます。
公開求人数 | 261,043件 |
非公開求人数 | 33,193件 |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 日本全国に対応 |
得意な業界 | 全業界対応 |
3-4. リクルートエージェント/40代におすすめの求人数最多の転職エージェント
公開求人数・非公開求人数ともに全エージェントの中で最多。
株式会社リクルートが運営する大手転職エージェント「リクルートエージェント」。
求人数がとにかく多く、公開求人数・非公開求人数ともに今回紹介する全エージェントの中で最多だ。(年収800万以上のハイキャリア40代向けのエージェントについては4-1.【ハイキャリア】年収800万円以上の40代向けおすすめ転職エージェントで解説)
こちらもメインターゲットは20代~30代だが、とにかく求人数が多い(公開求人数+非公開求人数=約40万件)ため、40代向けの求人情報も多数紹介してもらえる。
業界・職種問わず、多くの求人を抱えているのが特徴だ。
dodaと合わせて、「どの転職エージェントに登録したら良いか分からない」という方はとりあえず登録しておきたい転職エージェントだ。
- どの転職エージェントにすればいいか迷っている全ての40代求職者
- 大手の信頼できるエージェントを選びたい40代
- 求人数がとにかく多いため、40代向けの求人情報も豊富
- リクルート独自の職務経歴書作成ツールや面接対策、セミナーなども充実
- 業界最大手のエージェントなので企業への交渉力も高い
- サポート期間が3カ月に限定されているため、短期決戦になる
公開求人数 | 464,161件 |
非公開求人数 | 388,014件 |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 日本全国に対応 |
得意な業界 | 全業界対応 |
4.目的別で選ぶ40代におすすめの転職エージェント
ビズリーチ | doda X | パソナキャリア | リアルミーキャリア | From40 | マイナビミドルシニア | レバテックキャリア | ロバートウォルターズ | |
分類 | ハイキャリア | ハイキャリア | 女性 | 女性 | 経験が少ないミドル | 経験が少ないミドル | 特化型 | 特化型 |
特徴 | 年収1,000万円以上の求人が1/3 | ハイキャリアに特化した転職エージェント | 年収アップ率67.1% | 女性の時短転職に特化 | 自分で企業情報を 検索できるサイト型 | 自分で企業情報を 検索できるサイト型 | エンジニアに特化 | グローバル企業に特化 |
こんな人におすすめ | 高年収ハイクラス40代におすすめ | 高年収ハイクラス40代におすすめ | 全ての40代女性におすすめ | 仕事と育児を両立したい40代女性におすすめ | 直接応募したい40代におすすめ | 直接応募したい40代におすすめ | IT業界・エンジニア・デザイナにおすすめ | 語学力を活かしたい40代におすすめ |
おすすめの年代 | ハイキャリアを持つ30代以上 | ハイキャリアを持つ30代以上 | 20代〜40代 | 時短希望の20代〜40代 | 40代・50代に特化 | 40代・50代・60代に特化 | 20代〜40代 | 20代〜50代 |
公開求人数 | 133,061件 | 非公開 | 41,441件 | 非公開 | 16,829件 | 60,798件 (東京都) | 27,695件 | 1,737件 |
非公開求人数 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 3,000件以上 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
得意な業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | 全業界 | IT業界に特化 | 全業界 |
対応エリア | 日本全国+海外 | 日本全国 | 日本全国+海外 | 東京23区+大阪市内 | 日本全国+海外 | 日本全国 | 日本全国 | 関東+関西がメイン |
40代向けのメリット | 転職成功者の4割が40代以上 | ビズリーチと違い審査がなく無料で使える | 女性向けの幅広い求人情報を持っている | 転職後すぐに時短社員として働ける | 40代以上向けの求人情報だけ検索できる | 未経験OKの40代向け求人が見つかる | エンジニアの求人が多数 | 外資系・日系グローバル企業案件が多数 |
40代向けのデメリット | 審査がある/一部有料サービスあり | 求人数が非公開であり多くない | 大手ほどは求人数が多くない | サポートエリアが限られている | 求人数はそれほど多くない | 非正規雇用の情報も多い | 特化型なので求人数は多くない | エリアが限られている |
リンク | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト➔ | 公式サイト→ | 公式サイト➔ |
それぞれに特徴があるため、デメリットも把握したうえで登録してみよう。
4-1. 年収1,000円以上を狙う40代におすすめのハイクラス転職エージェント
年収1,000万円以上の求人が3分の1以上!ハイクラス特化エージェント。
株式会社ビズリーチが運営する大手転職エージェント「ビズリーチ」。
TVCMも多く流しており、ハイクラス転職といえばビズリーチというイメージが確立されている。
そのため優良求人が多く集まっており、年収1,000万円以上の求人が3分の1以上を占めるのが特徴だ。
ハイクラスに特化した転職エージェントだからこそ40代向けの求人案件も多く抱えており、ビズリーチの転職成功者のうち40代以上が4割と、かなりの割合を占めている。
特に、専門性の高い職種やマネジメント経験が問われる管理職の仕事などが多い印象だ。
年収600万円以上の優良求人を選びたい40代の方、大手企業や高年収を狙いたい方は必ず登録しておきたい転職サービスといえる。
ただし、サービスを利用するためには審査が必要となること、全機能を使うには一部有料のサービスがある点に注意が必要だ。
登録後30日は全サービスを無料で使えるため、登録後は集中してサービスを活用しよう。
- 年収600万円以上の求人情報を紹介してほしい40代の方
- 大手企業・人気企業からのスカウトを受けたい40代の方
- 登録には審査が必要であり、大手企業など優良案件が揃っている
- 経験が浅い40代の場合は、登録審査に通らない可能性がある
- 全機能を使うには一部有料となっており、無料期間は1カ月なので短期決戦向け
公開求人数 | 133,061件 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめの年代 | ハイキャリアを持つ30代以上の方 (転職者の6割が35歳以上) |
対応エリア | 日本全国に対応 |
得意な業界 | 全業界対応 |
4-2. 年収800万円を狙う40代におすすめのハイクラス転職エージェント
年収800万円以上の希少性の高い求人が多数見つかる
人材業界大手のパーソルキャリア株式会社が運営する大手転職エージェント「doda X」は、ハイクラス求人にこだわった転職エージェントだ。
年収800万円以上などのハイクラスなポジションの希少求人を多く抱えているのが特徴。
約3000人のヘッドハンターが、求人紹介だけでなく、応募書類の見せ方や面接対策など、一人ひとりの市場価値向上のサポートをしてくれる。
公式サイトを見ると、40代はもちろん50代・60代の体験談が載っており、ミドルシニア層にも強い実績を持っていることが分かる。
ビズリーチと違って審査がなく全て無料で使えるため、ハイクラス希少求人の情報を得たい40代の方はぜひ登録しておきたい転職エージェントだ。
- 年収600万円以上などのハイクラス求人を狙う全ての40代の方
- 各業界に精通したヘッドハンターの支援を得たい40代の方
- ビズリーチと違って審査がなく、全て無料で使える
- 紹介される求人ごとに担当が変わる可能性がある
- 求人数が非公開であり、それほど多くない
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめの年代 | ハイキャリアを持つ30代以上 |
対応エリア | 日本全国に対応 |
得意な業界 | 全業界対応 |
4-3. 年収アップを狙う40代女性におすすめの転職エージェント
67.1%が年収アップ!バリバリ働きたい40代女性におすすめ
株式会社パソナが運営する転職エージェント「パソナキャリア」。
女性に特化した転職エージェントではないが、総合型の中でも女性向けの求人情報が多く集まっているためおすすめだ。
女性求人が多い転職エージェントの多くは20代〜30代前半までがメインターゲットとなっているが、パソナキャリアは年齢層が幅広いのが特徴。
「年収700万円以上のハイクラス転職」など、経験豊富な女性向け求人情報も見つかる。
67.1%が年収アップした実績があるだからこそ、40代女性に最適な転職エージェントとしておすすめ。
ため、年収アップも見込める。
オリコン顧客満足度調査の転職エージェント部門で4年連続No.1を得ており、サポートの手厚さにも定評がある。
全40代女性が必ず登録しておくべき転職エージェントと言える。
- バリバリ働きたい方〜家庭と両立して働きたい方まで、全ての40代女性の方
- 特に、年収アップさせたい経験豊富な40代女性におすすめ
- 67.1%が年収アップした実績があるため、年収アップが見込める
- 40代女性向けの求人情報が充実している
- 電話やメールのレスポンスなどの返信が早い
- 大手転職エージェントほど求人情報件数は多くない
公開求人数 | 41,441件 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 日本全国+海外 |
得意な業界 | 全業界対応 |
4-4. 子育て中・ブランクありの40代女性におすすめの転職エージェント
時短正社員への転職を支援してくれる!子育てママ向けエージェント
株式会社リアルミーが運営する転職エージェント「リアルミーキャリア」。
時短正社員の転職支援実績ナンバーワンを謳っているサービスで、子育てと仕事を両立したい40代の子育てママにおすすめ。
法人営業やカスタマーサポート、マーケティング、エンジニアなどの転職事例が豊富で、面接対策などの転職サポートもしてくれる。
また、職歴にブランクがあり専業主婦をしていた方の再就職にも強い。
ただし紹介企業は東京23区と大阪市内が中心となっているため、注意が必要だ。
サポートエリア内で時短正社員として活躍したい40代女性ならぜひ登録しておきたい転職エージェントである。
- 子育てと仕事を両立して「時短正社員」で働きたい40代女性の方
- 東京23区または大阪市内で仕事をしたい40代女性の方
- 入社後すぐに時短勤務可能な求人を紹介してくれる
- 育休中でもLINEなどで連絡を取ることが可能
- 求人は東京・大阪が中心で、求人数も大手ほど多くない
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめの年代 | 時短で働きたい20代〜40代 |
対応エリア | 東京23区・大阪市内が中心 |
得意な業界 | 全業界対応 |
4-5. 40代ならではの悩みを相談したい人におすすめ転職エージェント
40代・50代特化型転職サイトで効率よく転職を進められる
株式会社ダトラが運営する「From40(フロム40)」は、40代・50代のミドルシニアに特化した転職支援サービス。
企業名を含めた詳細な求人情報が約1.7万件見つかる上に、スカウトサービスに登録すれば3,000件以上の非公開求人を閲覧できる。
リクルートエージェントなどの総合型転職エージェントと比べると求人数はかなり絞られているが、40代・50代の人材が欲しい企業しか転職情報を載せていないため、転職活動を有利に進めることができるだろう。
- 自分でも多くの転職情報を検索して、転職先を探したい40代
- 正社員以外の選択肢も含めて、幅広い求人情報を得たい40代
- 直接応募+求人紹介サービスを併用することで、選択肢を広げて転職活動できる
- 求人数は少なめ(公開求人数1.7万件、非公開求人数3,000件程度)
- 自分で求人情報を探すなど主体的に転職活動を進める必要がある
公開求人数 | 16,829件 |
非公開求人数 | 3,000件以上 |
おすすめの年代 | 40代・50代に特化 |
対応エリア | 日本全国に対応 |
得意な業界 | 全業界対応 |
4-6. 未経験転職したい40代におすすめの転職サイト
40代・50代・60代に特化した転職サイト!未経験OKの仕事多数
株式会社マイナビミドルシニアが運営する「マイナビミドルシニア」は、40代・50代・60代の中高年層に特化した求人サイトだ。(女性向けの求人サイトについては4-4【女性】40代女性におすすめの転職エージェントで解説)
都道府県ごとにTOPページが分かれていて、東京都の場合、約6万件の求人情報が見つかる(2024年9月時点)。
ほとんどの求人は「未経験OK」の仕事となっているため、職歴が浅い40代でも最適な転職先を見つけることができるだろう。
未経験でも転職しやすい「施設警備」や「配達・デリバリー」のお仕事がメインとなる。
時給制の仕事も多く掲載されているため、正社員にこだわりたい方はキーワードで絞り込んで検索してみることをおすすめする。
- 職歴に自信がなく、未経験OKの仕事にチャレンジしたい40代
- 正社員以外の選択肢も含めて、幅広い求人情報を得たい40代
- 中高年層に特化した未経験OKの仕事が多く見つかる
- 正社員以外の仕事(アルバイトや短期契約など)が多い
- 警備業や配送業など、職種が偏って掲載されている
公開求人数 | 60,798件 (東京都版の場合) |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめの年代 | 40代・50代・60代に特化 |
対応エリア | 日本全国に対応 |
得意な業界 | 全業界対応 |
4-7. IT業界に転職したい40代におすすめの転職エージェント
IT・エンジニア・デザイナー特化型転職エージェントNo.1
レバテック株式会社が運営する「レバテックキャリア」は、IT特化型の中でも最もおすすめの転職エージェントだ。
初回提案内定率が90%と、マッチング力の高さに定評がある。
年収アップ率も60%以上を誇っており、経験を生かして待遇アップさせたいエンジニア、デザイナーにおすすめ。
公開求人を検索すると「40代活躍中」の転職情報も多数掲載されており、上流工程や高年収案件(800万円以上)のハイクラス求人も豊富に見つかる。
IT業界での転職を考える全ての40代の方は、総合型転職エージェントとIT特化型エージェントを併用して効率的に転職活動を進めよう。
- IT業界でエンジニア・デザイナーとして活躍したい40代の方
- IT特化型転職エージェントなので、効率良く転職活動を進められる
- IT業界以外の方には向かない
公開求人数 | 27,695件 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめの年代 | 20代〜40代 |
対応エリア | 日本全国に対応 |
得意な業界 | IT業界に特化 |
4-8. 外資系に転職したい40代におすすめ転職エージェント
外資系・日系グローバル企業への転職を支援
ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社が運営する「ロバートウォルターズ」は、ロンドン発の外資系転職エージェント。
外資系企業や日系グローバル企業で語学力を生かした仕事を紹介してもらえる。
紹介できる企業が限定されているため求人数は少なめだが、特化している分、効率よく転職活動を進められるメリットがある。
ただし案件は関東エリアと関西エリアに集中しているため、地方案件は少なめだ。
業種・職種は多岐に渡っている。さまざまな分野で語学力を発揮しながら働きたい方はぜひ登録しておこう。
- 外資系や日系グローバル企業に転職したい40代の方
- 企業が限定されている分、効率よく転職活動を進められる
- 特化型のため求人数はかなり限られており、関東・関西案件がほとんど
公開求人数 | 1,737件 |
非公開求人数 | 非公開 |
おすすめの年代 | 20代〜50代 |
対応エリア | 関東+関西がメイン |
得意な業界 | 全業界 |
5. 40代の転職事情は厳しい?気になる疑問点と成功のポイント
ここまで40代におすすめの転職エージェントをピックアップして紹介してきた。
しかし、あなたが一番気になっているのは「40代の自分でも転職成功できるのか?」「実際40代の転職は難しいのだろうか?」ということではないだろうか。
そこでここからは、40代の転職事情について、本当のところはどうなのかを、Q&A形式で丁寧に解説していこうと思う。
5-1. 40代は転職エージェントに断られるのか?
最初に結論を言ってしまえば、「40代は転職エージェントに断られることがある」。
「あなたに紹介できる求人案件がありません」と言われることもあれば、ハッキリと言われないもののキャリアアドバイザーから一向に連絡が来ないこともありえる。
実際に当サイト(ユニークキャリア)が40代転職者にアンケートを取った結果、以下のような意見が寄せられた。
紹介できる案件がない
マイナビエージェントに登録したけど、「紹介できる案件がない」と言われてしまった
総合型転職エージェントの多くは、メインターゲットが20代~30代前半までである。
しかし表向きには「何歳でもOK」となっているため、こうしたミスマッチが生まれがちだ。
例えば「マイナビエージェント」の場合、一見すると40代以上も使える転職サービスに見える。
しかし企業向けの媒体資料には「34歳までの登録者が全体の80%以上」と赤字で書いてあるため、若年層を採用したい企業がサービスを利用することになる。
そのため、経験豊富な40代向けの求人案件はほとんど無いのが実情なのだ。
こうしたミスマッチを避けるためには、最初から40代向けの転職情報が多く集まっている転職エージェントを選ぶことが必要となるのだ。
そのために今回紹介した40代向け転職エージェントを参考にしてほしい。
5-2. 40代の転職はやはり厳しいのか?
結論からいうと、40代の転職は20代の転職と比べると厳しいものになる。
理由としては、20代のような「ポテンシャル採用(伸びしろを期待した採用)」が無いからだ。
20代であれば、経験がなくても新しい仕事を吸収する力を期待して採用してくれることが多い。
しかし40代の転職で求められるのは「即戦力」となる。
多くの企業は、40代・50代の社員について、積極採用はしないが「いい人がいれば採用したい」という姿勢で採用活動をしているのが実情だ。
人材サービス産業協議会が行ったアンケート調査の結果を見ると、中高年社員(40歳~55歳)を積極採用したい企業はわずか7.8%に留まる一方、「いい人がいれば採用したい」企業は41.4%という結果になっている。
つまり、40代で転職を成功させるには、「いい人がいれば採用したい」の「いい人(優秀な人材)」に入る必要がある。
40代の転職ではこのことを常に意識し、今までの職歴を棚卸しして、仕事に活かせるあなたの経験やスキルを企業に魅力的にアピールするようにしましょう。
40代の転職を成功させる具体的な能力については、「6-1. 40代の転職者に求められる経験・スキルを余すことなくアピールすべし」で後述しているので参考にしてください。
5-3. 40代の書類選考通過率は、20代・30代より低いの?
結論から言うと、40代の転職では書類選考の通過率が20代・30代よりも低くなる。
以下は、ある人材紹介会社が調査した年代別の書類選考通過率を示した結果だ。
この会社は遊技機業界に特化した業界特化型の転職エージェントだが、産業構造は一般的な業界なので他業界でも参考になるデータではないかと考えられる。
年代 | 書類選考通過率 |
---|---|
20代 | 28.0% |
30代 | 35.2% |
40代 | 23.1% |
50代 | 17.1% |
調査結果を見ると、20代や30代と比べるとやはり40代以降の書類選考通過率は低くなることが分かる。
企業によっては、年齢だけを見て書類選考を足切りしてしまう企業も存在するからだ。
だからこそ、40代の転職活動ではできるだけ多くの求人に応募することが必要となる。
5-4. 40代の転職で年収は上がるの?下がるの?
40代の転職では、年収アップした人が4割弱いる一方、下がった人も3割弱いることが分かっている。
厚生労働省の「令和2年雇用動向調査結果の概況」によると、
- 賃金がアップした人の割合は40代前半で39.1%、40代後半で37.7%
- 賃金がダウンした人の割合は40代前半で28.5%、40代後半で28.0%
という結果になっている。
この結果から分かることは、40代の転職は収入面でアップする人とそうでない人が二極化しているということだ。
結婚・子育て・介護などライフスタイルの変化の影響もあるため一概に言えないが、経験を活かして最適な転職先を見つけることができれば、収入をアップさせている転職者も多くいるという事実を前向きな結果として受け止めよう。
5-5. 40代で異業種に転職するのは難しいの?
40代ともなると「異業種への転職は難しいのではないか」と考える方も多いかもしれない。
しかし結論から言うと、40代の転職者のうち65.9%の人が異業種転職を成功させているというデータがある。
以下は、dodaが2021年に行った調査の結果をグラフに示したものだ。
グラフを見ると分かる通り、同業種からの転職よりも異業種転職した人の割合は高くなっている。
異業種からの転職割合が特に高い業界は、商社、サービス業、インターネット・広告・メディア業、小売・外食業、メディカル、建設・不動産業、金融業などだ。
異業種転職を成功させたい方は、ぜひ異業種転職に強いdodaのエージェントサービスに登録してみよう。
6. 40代の転職を成功させるために重要な3つのポイント
9章で解説した通り、40代の転職事情は若年層と比べると厳しいものになる。
だからこそ、しっかりと事前に対策して転職活動に取り組む必要があるのだ。
ここでは、40代の転職を成功させるために重要な3つのポイントを詳しく解説していく。
6-1. 40代の転職者に求められる経験・スキルを余すことなくアピールすべし
先ほど「5-2. 40代の転職はやはり厳しいのか?」でも解説した通り、40代を採用する企業は「誰でも歓迎」ではなく「いい人がいれば採用したい」という姿勢を持っている。
つまり、40代の転職を成功させるためには、企業にあなたを「いい人=自社で活躍してくれる優秀な人材」として売り込む必要があるのだ。
大手転職コンサルタント「リクルートエージェント」によると、40代の転職者に求められるものは「マネジメント力」「企画力・提案力」「専門性」の3つである。
マネジメント力 | 40代の転職では、単にマネジメント経験があるかどうかだけでなく、マネジメントの質が問われる。 例えば「新人が多い組織で、みんなのモチベーションを向上させるスタイル」と「自分で判断できる経験豊富な専門職の集団を取りまとめるスタイル」ではマネジメントのスタイルが異なる。 |
企画力・提案力 | 40代の転職では、新たな価値を創造・実現していく力、それを相手に伝えて説得できる力や経験を持っているかどうかが問われる。 |
専門性 | 40代の転職では、転職してすぐに発揮できる専門性の高さが問われる。 転職先でも活用できるスキルと、あなたが持っている専門性がマッチする部分をアピールするのがおすすめ。 |
転職を成功させるためには、あなたの今までの職歴を丁寧に棚卸しして、この3つのスキル・経験を中心に「企業にどう貢献できるか」をアピールすることが重要となる。
キャリアの棚卸しや整理に自信が無い方は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに手伝ってもらう方法がおすすめだ。独りよがりではない客観的な視点からアドバイスをもらえる。
特に40代の転職成功者から評判が良いJACリクルートメントでは、一人ひとりに寄り添った転職支援サポートが受けられる。
自分ではキャリアの棚卸しが難しそうな方はぜひ利用してみよう。
6-2. 自分でも転職先企業の情報・評判をしっかり調べておくべし
転職エージェントに任せておけば、応募する企業情報や仕事内容はもちろん、会社の評判なども教えてくれる。そのため、あなたはそれを確認するだけで転職活動を進めることが可能だ。
しかし、転職エージェントに全てを丸投げにせず、自分でもしっかり企業情報を調べておくことを強くおすすめする。
なぜならば、転職エージェントは、企業の良い面についてしか教えてくれない可能性があるからだ。
「enミドルの転職」の調査では、ミドルの転職で失敗してしまう原因として「仕事内容・条件と求職者の希望にギャップがある」ことが挙げられている。
こうしたミスマッチを防ぐために、自分でも転職先企業の情報や評判を下調べしておくことが重要なのである。
参考:enミドルの転職「第9回「失敗しない転職のコツ」について」
入念に下調べせずに転職してしまうと、転職後のギャップに悩まされる羽目になることもある。
そこからまた転職となってしまうのは絶対に避けたい。
具体的には、以下のような内容をしっかり調べておこう。
- 企業情報や事業内容、ビジネスモデル、業務内容をしっかり確認しておく
- 企業クチコミサイトで社員からの評判を確認しておく
しっかりと下調べしておけば企業面接でも有利に働く。
さらに、実際にその企業で働いている(働いていた)従業員のクチコミを調べておくことで、ブラック企業ではないかなどを判断できる。
企業のクチコミを確認したい場合は、以下サイトに企業名を入れて検索してみよう。
なお、企業のクチコミは退職者が書いていることが多いため、ネガティブな意見が多くなりがちだ。
鵜呑みにしすぎないことも大切だが、職場の雰囲気などが分かるため参考程度に目を通しておこう。
6-3. 一時的な収入ダウンとなる転職も選択肢として考えるべし
ここまで解説した通り、40代での転職は「即戦力」が求められるため、スキルや経験が無い場合は一時的に収入がダウンする可能性は高くなる。
しかし、なかなか転職が決まらない40代は、一時的な収入ダウンを許容した上で、転職後に実績やスキルを身につけて収入アップを目指す選択肢を選ぶことも重要となる。
「何がなんでも今よりも年収が高い転職先がいい」など年収に固執してしまうと、あなたに最適な転職先を逃してしまう危険性があるからだ。
年収に固執するのではなく、将来的に伸びる業界を選んだり、職場環境がホワイトな企業を選んだりという視点を重要視してみよう。
定年まで働く可能性が高い40代の転職だからこそ、長く働ける転職先を見つけることが大切なのである。
7. 40代の転職成功率をアップさせる転職エージェントの活用方法
40代の転職成功率をアップさせるには、転職エージェントをいかに有効活用できるかが重要となる。
そこでここでは、転職エージェントの活用方法を詳しく解説していく。
7-1. 40代は2〜5社以上の転職エージェントを並行して活用しよう
転職エージェントは1社だけ利用したいという40代転職者も多いかもしれないが、必ず複数の転職エージェントを並行して活用するのがおすすめだ。
なぜならば、ここまで解説してきた通り、40代向けの求人情報は「それほどたくさんある」とは言えず、「優秀な人材限定で採用したい」と考えている企業がほとんどだからだ。
もしもあなたが1社の転職エージェントにしか登録していなければ、十分な選択肢の中から転職先を選ぶことができない。
キャリアコンサルタント
佐藤さん
1社の転職エージェントから紹介される求人案件数は、数件~数十件程度です。
多くの求人情報を受け取るためには、複数の転職エージェントを併用して幅広く求人を比較検討するのがおすすめです。
具体的には、最初はできるだけ多くの転職エージェントに登録し、使い続ける中で2社〜5社の転職エージェントに絞って活用するのがおすすめだ。
転職エージェントごとに、抱えている求人の数も質も、キャリアアドバイザーの対応や質も異なる。
だからこそ、使いながら自分に合う転職エージェントに絞ることが重要なのである。
実際に転職成功者の75%が、2社〜5社の転職エージェントに登録した上で転職を成功させている。
どの転職エージェントにするか迷ったら、今回紹介した40代に最適な転職エージェントから登録してみてほしい。
7-2. 転職エージェントに伝える転職時期は「最短」で答えよう
転職エージェントに登録する際には、「転職時期はいつですか?」と聞かれることが一般的だ。
その質問には、必ず最短で答えるようにしよう。
例えばリクルートエージェントの場合、登録時の必須項目の中に「転職希望時期」があり、「すぐにでも」か「3カ月以降」なのか、もっと先か「未定」かを選択肢から選ぶようになっている。
ここで転職時期を「6カ月以降」や「未定」としてしまうと、転職エージェントからすると「まだ転職しなさそうだから優先順位を後にしよう」と思われてしまう。
そのため、できれば「すぐにでも」「3カ月以内」を選んでおくのが理想だ。
転職エージェントは転職が決まった場合のみ企業から紹介料をもらえるので、すぐ転職できる人を優先して動くようになっている。
転職するかどうか決めていない人に時間を割いても利益は上がらないため、優先順位が下げられてしまうのだ。
そのため、転職時期はできるだけ最短で伝えておく方が、優良な求人情報が回って来やすい。
「忙しい職場だからそんなにすぐ辞められない」と不安な方は、法律上は14日前に退職を申し出ればどんな企業でも退職できる事実を知っておこう。
参考:日本労働組合総連合会
転職先が決まってから退職届を出すことに何ら問題はないのだ。
転職が厳しくなる40代だからこそ、転職を有利に進められる状況をしっかり整えることが大切となる。
7-3. 転職エージェントには「2週間に1度」は連絡を入れよう
転職エージェントの担当者と信頼関係を築き、あなたの転職を一生懸命サポートしてくれる状況を作っておくことも重要だ。
そのためには、転職活動の進捗状況にかかわらず「2週間に1度」は連絡を入れて、担当者との親密度を保っておくようにしよう。
- 求人情報を送ってもらっているが、応募したい案件が無いので返信しないまま1カ月が経過してしまった
- 応募したい案件は無いが、「もっとこういう案件は無いか」相談してみる
- 自分で直接応募した求人の進捗状況を報告する
転職エージェントが企業から依頼を受けた場合、「どの候補者に求人情報を知らせるか」を決める候補者リストを作る。
そのリストの順番は「最後にコンタクトを取った日が近い順」になっていることが多いのだ。
つまり、転職エージェントに連絡を入れないままにしていると、どんどんあなたの優先順位は低くなってしまう。
できるだけ頻繁に連絡を入れておくとともに、担当者が「どの候補者に紹介しようか」考えた時にあなたの顔がパッと浮かぶよう、信頼関係を築いておくのが理想だ。
キャリアアドバイザーと真摯に向き合うことで、あなたの転職を応援してもらえる関係性を築いておこう。
7-4. 積極的に応募し、通過してから判断するようにしよう
「気になる企業だけど、応募するかやめておくか悩む…」という場合は、思い切って応募してみることをおすすめする。
なぜならば、「5-3. 40代の書類選考通過率は、20代・30代より低いの?」で解説した通り、40代の転職では書類選考の通過率が若年層よりも低いからだ。
年代 | 書類選考通過率 |
---|---|
20代 | 28.0% |
30代 | 35.2% |
40代 | 23.1% |
50代 | 17.1% |
企業によっては、40代という年齢だけを見て書類選考を足切りしてしまう企業も存在する。
だからこそ、40代の転職では「とりあえず応募してみて、通過してから考える」という判断が必要になる。
悩んでいるうちに募集が打ち切られて後悔しても遅いのだ。
面接の練習だと思って積極的に応募し、内定が出てから断っても全く構わない。
「悩んだら応募してみる」を徹底するようにしよう。
7-5. 転職エージェントに丸投げにせず応募書類も一緒に作ろう
転職エージェントのメリットとして、応募から内定まで全ての工程をお任せできる点がある。
しかし、40代の転職成功率を上げるためには、全てを丸投げにせず、あなたも主体的に動くことを心がけよう。
例えば、気になる企業の求人案件に応募する際、転職エージェントは履歴書・職務経歴書にプラスして「推薦状」を書いて企業に渡します。
推薦状とは、転職エージェントから見た応募者の強みや人柄、転職理由などを書いたPRの文章のこと。
この推薦状の文章ももちろん書類選考の合否を左右するポイントとなるのだ。
キャリアコンサルタント
佐藤さん
複数の企業採用担当者に確認したところ、「推薦状は必ず読む」という声がほとんどでした。
「絶対に会ってほしい」という推しがあれば必ず面接をするという採用担当者も。
書類選考の合否に大きく関わる書類であることは間違いありません。
できれば転職エージェントに推薦文もチェックさせてもらい、「単なる職歴紹介ではなく、企業にアピールする文章になっているか」を確認するようにしよう。
40代の転職では、転職エージェントに丸投げではなく、自分も主体的に動いて一緒に内定を勝ち取るという姿勢が重要となるのである。
8. 40代向け転職エージェントを使った転職活動の流れ
転職エージェントの活用方法が分かったところで、転職エージェントを使った転職活動の流れを見ていこう。
8-1. まずは転職エージェントに会員登録
今回紹介した転職エージェントの中から、あなたに合う転職エージェントを複数ピックアップして会員登録をしよう。
前述した通り、紹介案件が多い総合型の転職エージェントでもメインターゲットは20代〜30代であることが多い。
40代案件は全体から見ると求人数が少なくなるため、できれば最初は多めに転職エージェントに登録し、使う中で相性が合う転職エージェントを数社に絞って活用することをおすすめする。
8-2. キャリアアドバイザーとの面談
転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーから電話やメールで連絡が来る。そこで面談の日程調整を行う流れとなる。
コロナ禍の状況もあり、面談はZoomなどのTV通話アプリか、または電話で行うことが一般的だ。
しかし中には、オフィスに赴いて実際に顔を合わせて対面で面談する転職エージェントもある。
面談では、あなたの職務経歴やスキルの確認を行う他、転職したい仕事の希望条件について擦り合わせていく流れだ。
- 転職を考えたきっかけ、現在の状況(転職希望時期など)の確認
- 経歴や職歴の確認(業界・職種・仕事内容など)
- 目指すキャリアビジョンの共有
- 転職先の希望条件の確認(年収・勤務地・勤務時間・業種・職種など)
- 求人案件の紹介
基本的にはキャリアアドバイザーからの質問に答えるだけでOKだが、スムーズにやり取りできるよう、あなたの経歴を職務経歴書にまとめておくのがおすすめだ。
8-3. あなたに合う求人を紹介してもらう
通常、面談後にキャリアアドバイザーから「こんなお仕事はどうですか?」と数件~十数件の求人を紹介してもらえる。
初回の紹介案件は見当外れのものを紹介される可能性もあるが、具体的に「もっとこういう案件が良い」と伝えて擦り合わせていくと良いだろう。
その内容に応じて、その後もあなたに合う求人情報が出てきた際に紹介してもらえる。
キャリアコンサルタント
佐藤さん
紹介された案件があまりに的外れな場合、キャリアアドバイザーを変更してもらうことも可能です。
信頼できるキャリアアドバイザーを見つけて、一緒に転職活動を進めていきましょう。
8-4. 紹介された求人に応募する
応募したい案件が出てきたら、いよいよ応募する段階に進む。
転職エージェント経由で企業に応募する場合、履歴書や職務経歴書の他に、転職エージェントの担当者からの推薦状も付けてもらえる。
応募前に転職エージェントから履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえるので、そうしたサービスを最大限活用して魅力的な書類を作成するようにしよう。
8-5. 紹介先との面接
晴れて書類選考に通過できた場合は、紹介先との面接に進むことができる。
企業との面接も、近年ではWeb面接の形式が増えているため、企業に足を運ばなくても自宅から面接を行うことが可能だ。
転職エージェントで受けられる支援内容に「面接対策」も入っているので、できれば事前にキャリアアドバイザーに面接で気をつけることなどを確認してみよう。
優秀なキャリアアドバイザーであれば、その企業ごとに「面接で聞かれそうなこと」「どんな人材が好まれるか」など有益な情報を得ることができるだろう。
8-6. 内定・退職サポート
無事に内定が出た場合もNGだった場合も、転職エージェントの担当者経由で連絡が届くので確認しよう。
内定が出た場合は、今までお世話になった会社に退職の旨を告げて退職準備を進めましょう。
同時に、内定先の入社に向けて必要な書類や手続きの準備も行うと良いでしょう。
転職先との条件面についても転職エージェントが最後までしっかりフォローしてくれるので、なにかあれば気軽に相談するのがおすすめだ。
40代転職エージェントまとめ
この記事では、40代に最適な転職エージェントを厳選し、分類ごとに詳しく紹介してきた。
最後に転職エージェント一覧を再掲するので確認してみよう。
後悔しない転職活動をするためにも、2社〜5社の転職エージェントに登録するのがおすすめです。
上記の転職サービスを併用することで、あなたの転職活動の幅は大きく広がるでしょう。
40代向け転職エージェントに関するよくあるQ&A
- 転職は何歳までできる?
-
年齢制限は原則ありません。
年齢を理由に選考の採否を決めることは法律上で禁止されており、年齢関係なく採用の機会を平等に与えられています。 - 転職は何回までできる?
-
基本転職回数は何回でもOK。
40代の転職では経験や転職理由などを総合的に判断して選考を進めるケースが多いです。