最近話題のChatGPT(チャットジーピーティー)とはそもそも何なのか?
ChatGPTのデメリットを知っておきたいな
ChatGPTの導入を検討しているけど便利な使い方を教えて欲しい
ChatGPTで今後ビジネスがどう変わっていくか知っておきたい
ChatGPTの台頭により生活が変わっていくと言わている。
たった2ヶ月で月間で1億人が使うようなサービスになった。
マイクロソフトが1兆円以上ChatGPTの開発元OpenAIに出資しているため「Googleを脅かしている」とも言われるこの状況の中、あなたの生活には具体的にどのような影響が出るのだろうか。
「自分には関係ない」と思っていると、いつの間にか時代に置いていかれてしまうかもしれない。
この記事では、ChatGPTとはそもそも何か?から、活用法、活用例など網羅的にまとめた。
最後まで読めば、わざわざツイッターで時間をかけて情報収集することもなく、瞬時に全体像を把握することが出来る。
まだまだ筆者も勉強不足なので、随時更新予定だ。ぜひ、ブックマークして読み返して欲しい。
2023年2月24日現在アプリは存在しない。
ChatGPTを組み込んだ非公式のアプリは存在するが、安易なインストールは危険だ。
ChatGPTとは「聞いて答えてくれる」対話型AIチャット
ChatGPTは、GPT-3を利用した自然言語処理チャットボットだ。
強力な自然言語処理能力により、人工知能による自然な対話が可能になった。
簡単に言えば、AIに5兆語のトレーニングを実施したら、まるで人間かのような知性を振る舞えるようになった。
そして生身の人間との対話も実現できた、ということである。
さらに簡単に図解イメージで把握したければ、東大松尾研究室のChatGPT解説資料を確認して欲しい。
ChatGPTの会話精度はアレクサやSiriよりも圧倒的に高い。
賢さの根拠としては、医師試験やMBAに合格してしまうほどの知能を持ち合わせていると言われている。
(ソース:ChatGPTが米医師資格試験で合格ライン、ChatGPT がウォートン MBA 試験に合格)
創業者はSam Altman。
ちなみにChatGPTは文章生成を得意としている。
競合のGoogleからはBartが出ているが、こちらは対話を得意としている。
ChatGPTの勢いと今後のトレンド【Googleの検索ボリューム】
現在はChatGPTチームで強化学習リーダーを務めるシェイン・グウ氏によると、生成AIの急成長は単なる一過性のトレンドではなく、今後さらに加速していき、より自律性に富んだ汎用人工知能(AGI)に近づくという。
【落合陽一】「ChatGPT」強化学習リーダーは、日本生まれで6カ国渡った元Google Brainの研究者。OpenAIのシェイン・グウが語る、”生成AI時代”の日本の「強みと新たな可能性」とは?
2022年11月にローンチされたので、当然22年10月までは全く話題にすら上がっていなかったが、23年1月の検索ボリュームは183万を越えている。
そしてこれは短期的なトレンドではなく、長く続くだろうと予想している専門家も多い。
ちなみに、仮想通貨の23年1月時点の検索ボリュームは16万となる。
仮想通貨の価格が高騰していた時期でも30万程度なので、いかにChatGPTの注目度が高いかが分かる。
自律性に富んでいることから、今後の膨大なインプットにより、さらに賢くなり実用性が増すと予想されている。
ChatGPT料金は?基本無料!月額約2,500円程度で「ChatGPT Plus」を使える
利用ピーク時も「通常応答」「レスポンス時間の短縮」「新機能と機能改善」の先行利用ができる。
ChatGPTの使い方【誰でも1分で使用可能】
ChatGPTのデメリット
まだまだ未完成なところも多く、弊社が独自で実施したアンケートでも、「使いたくない」が19.6%、「どちらかといえば使いたくない」が14%、使わない側合計でいうと、33.6%という結果になった。
3人に1人はまだ使いたくないと考えている。
理由はデメリットによるところも大きいだろう。
まだまだ精度が荒い、情報が古い、回答に偏りがある
ChatGPTは大きな2021年までのデータでトレーニングを受けており、情報が古く、新しい情報に対応していない。
日本の総理大臣は?と質問しても、1つ手前の菅総理が出てきてしまい、タイムリーな情報を教えてくれない。
知ったかぶりで話をされる。
私も23年2月にマリオットボンヴォイアメックスのプログラムについて質問してみたところ、過去(1つ手前)の昇格テーブルを紹介されたので、危うく騙されてしまうところだった。
それっぽい回答が故に信じ込んでしまいそうになる。
最新の情報が知れないので、まだまだ信憑性に欠け、使えない。
普遍的な情報を知るには使えるかもしれないが、まだまだGoogleで検索して精査したほうが正しい情報を仕入れる事ができる。
23年2月のレベルのままAIの解答が全て正しいと信じ込んでしまうと、嘘が広まる可能性もあるだろう。
間違った情報が広まってしまう恐れがある【偽情報をばら撒いて信じ込ませる】
AIに誤った情報を巧みにインプットさせることに成功すれば、間接的に偽情報を信じ込ませる事ができる。
別軸で筆者としては、おしゃべりメーカーとchat gpt等の対話型AIを組み合わせるコンボに恐れを抱いている。
おしゃべりメーカーを使用すれば、著名人かのような解答音声を誰でも出力できる。
Youtubeでもひろゆきメーカーにデタラメを喋らせる切り抜き動画が蔓延っている。
ChatGPTでたらめな回答を出力し、有名人の声で読ませることで一瞬本人と誤認識させ、一見信頼できるように思える発信を行えてしまうことを危惧している。
脳・教育にあたえるリスク
全てAIにまかせてしまうと、「考える機会」が失われてしまうのではないかと懸念されている。
読書感想文もChatGPTに作成依頼することが出来てしまう。
しかし筆者としては、AIを上手く使いこなすことで、より人間らしいクリエイティブな思考に費やす時間を増やすことが出来るのではないかと考えている。
仕事が失われてしまうリスク
多くの労働者にとって職を失われてしまうリスクもある。
人によっては、リスクではなくメリットとも言えてしまうが、当人によっては業務が先細りしてしまう可能性が多いにあるのは驚異だろう。
リスクを想定したければ、今あなたが行っている業務をChatGPTを依頼してみてほしい。
簡単な調査や単純作業、データ整形などはChatGPT任せておこう、という流れになるはず。
一方で人の感情に深く寄り添う仕事や、ハイコンテキストなエンターテイメント、AIを使いこなす仕事などは変わらず重宝されると予想する。
建築現場が全てロボットに置き変わっていないように、従来の秘書的な単純タスクも、全て一気に置き換わるわけではないだろう。ChatGPTの進化に伴って、時間と共に置き換わっていくように思える。
どれくらいの時間軸で実現するかは現段階でハッキリしたことは言えない。
時代の変革期に立ち会えるわけでなので、むしろポジティブに考えても良いかも知れない。
ChatGPTの活用方法【有効活用のアイディア6つ】
2023年2月に弊社が独自で152人に調査した結果でも「特に必要性を感じない」が65人と「ネットで調べればわかる」「まだ精度が完全ではないと聞くので必要性を感じていない」といった声が散見された。
たしかに、解答の精度には疑問が残るがイメージやアイデアはあるが具現化する技術や知識がない時の補助ツールとして非常に優秀だ。
2021年までの古い情報でも満足できる回答結果であれば問題ない。
日々の仕事を効率化するヒントをお伝えする。
常識的な知識の確認【無難な質問の確認】
「確認」という意味では使えそうだ。
ただし最新の情報や、より具体的な情報になればなるほど誤回答が返ってくる可能性が高まるので注意する必要がある。
簡単な文章生成
いくつかのアイディアを紹介しておく。
「日程を調整するメール文を書いてください」と打ち込むと、メールフォーマットを出してくれた。
生成文をコピペして文字を入れ替えると、0からメール文を書く手間が省けるだろう。
簡単な調査
簡単なリサーチャー業務なら一瞬で終わる。
例えば、スプレッドシートと上手く連携すれば、会社名を入力するだけで、詳細な会社情報を収集することが出来る。
もし試してみたいなら、詳しく説明されているYoutube動画を見て実践してみてほしい。
アイディアのブレーンストーミング
プログラミング学習やバグ調査
エクセルにおける数式やVBAについて聞くことが出来る。
プログラミング学習にも活用出来る。
英語学習や翻訳業務
この質問文を使うと有効。
- Correct the sentences which don’t sound natural only. (不自然な文章だけを直してください)
- Consider the context in which the conversation is happening (会話の状況を考慮してください)
- Give me some notes and the reasons why you corrected them.(修正した場合はその理由を教えてください)
この質問文を使うと有効。
- Translate the following sentences into English as a native English speaker would say them.(次の文章を英語ネイティブが言うような形で翻訳してください)
Chrome拡張の「Voice Control for ChatGPT」を使えばほぼリアルタイムで読み上げてくれる。
頭が良い人が行っている工夫2選【回答者に前提を置く・英文で質問する】
抽象的な質問をすると勝手に予想して確率で選んでくるから、文脈や前提情報を設定したり、役割を与える。
「〇〇の観点から〇〇について教えてください」と問う。
例えば、「ファイナンスの観点で〇〇について〜」「エンジニアの観点で〇〇について〜」「あなたはプロの〇〇です。〇〇の場合、想定される〇〇について教えてください」など。
ChatGPTの学習ソースが英語がほとんどなので、英語で聞いたほうが精度は高い場合が多い。
LINEでChatGPTを使用する
ChatGPTへいちいちログインするのが面倒な方へ、スマフォ1つで疑問を解決できます。
株式会社picon共同創業者のYukito Shibuya氏が作成したLINEからChatGPTを使えるBot「lin.ee/rnlquLs」からアカウント登録してみましょう。※使用は自己責任で。
ChatGPTのAPIが公開されたので、LINEからChatGPTを使えるBotを作ってみました!スマホからだと本家のサイトもNotionAIも操作感が悪いので、使い慣れたLINEだと身近に使えそうだなと思ったのが着想。認証も不要で使えます。APIはターボ版なので、レスポンスもサクサクです。lin.ee/rnlquLs
Shibuya Yukito | picon Inc.
SlackでChatGPTを使用する
ChatGPT とスレッド内で会話できる Slack アプリを作ってみました。コードはhttps://github.com/seratch/ChatGPT-in-Slackで公開しています。また、ライブデモも作ってみたので https://bit.ly/chat-gpt-in-slack からワークスペースにインストールしてホームタブで OpenAI の API キーを設定すると誰でも試せます。
Kazuhiro Sera ツイート元
ChatGPTおすすめのツイッターアカウント【関連の最新情報をキャッチ】
やまかず氏
新しいリリースを共有してくれる。
生成AIの会社を経営しており、AI関連の情報の感度が高い。
ChatGPTの派生や追随する類似サービス
Bing「AI チャット」
ChatGPTに出資しているMicrosoftの検索エンジンBingにChatGPTの仕組みが組み込まれ「新しいbing」として進化しつつある。
23年2月現在は、まだ一般開放はされておらず、使用するには「順番待ちリストに参加」が必要なので、気になった方は是非参加のリクエストを送信して順番待ちをして使用を試みてほしい。
Google「Bard」
Bard参上。
しかし、精度が低いと判断され23年2月8日Googleの株価は7%急落した。
23年2月下旬〜実装され始めるとのことなので、今後に注目だ。
ChatGPT関連で企業価値が向上した例
BuzzFeed【記者のAI化】
BuzzFeed(メディア)の記者をChatGPTに代替する宣言でBuzzFeed株が175%上昇した。
参考:「AIが選ぶ」から「AIが作る」へ、BuzzFeedの戦略転換が示すメディア環境の変化とは?
Notion【タスクツールの活用】
2023/02/24「Notion AI」がツイッターでトレンド入りした。
1日で10,000件のツイート以上ツイートされるほど話題になった。
タスクツールNotionとは、簡単に言うとグーグルドキュメントやWordの上位互換といえるほど高機能のドキュメントツールだ。
ブレーンストーミング、データの整形、要約、翻訳、文章作成のアシストまでテキストに纏わるあらゆる業務をサポートしてくれる。
ベイン&カンパニー【顧客体験の最適化】
AIを使って、提案の最適化をより高度に行うようになる。
コンタクトセンターから広告コピー、マーケティング活動における思考時間の短縮を図る。
社内生産性のアップから、コンサル先の企業への浸透も自然に行われると予測される。
ChatGPTへの見解・未来予想
未来予想は完璧に予想できない前提で、あくまで、「こうなるかもしれない」という仮説をいくつか共有しておく。
あなたのビジネス活動において、少しの参考になれば幸いだ。
「ググる」が死語になる可能性
そもそも既存のGoogleの問題点として「必ずしも最も信頼できる記事が上位に来ているとは限らない」ことが言える。
そして何より、Googleでは検索してから複数ページに跨って情報を収集する必要があり、結論に導き出すまでに労力や時間がかかった。
こうした検索に労力をかけるよりは、信頼できる誰かに聞いた方が良い場合もあるだろう。
ChatGPTの精度さえ高まれば、「Googleを介さず直接ChatGPTに聞いてしまった方が早い」と判断され、多くの人間がChatGPTに流れていってしまうだろう。
ChatGPT で Google がパニックに。 CEO が内部メモで Code Red を発行
最適なサービスが見つかる場所【ミナオシ】
ChatGPTは未だ精度に不安がある。
Google検索の場合も、必ずしも最適な情報にヒットするとは限らない。
そこでおすすめしたいのが、最適なサービスが見つかる場所「ミナオシ」である。
法人に不可欠な1,000以上のサービスの中から、最適なサービスと出会えるというもの。
部門別の絞り込み検索が可能であり、同業種のユーザーが利用しているサービスの情報を閲覧できる。
さらに、掲載されている全てのレビューは実名制であるため、情報元が明確になっている。
信頼できる人に聞く感覚で利用できる「ミナオシ」は、ChatGPTやGoogle検索の弱点をカバーし得る心強い存在と言えるだろう。
ChatGPTを上手く利用できた企業が最後に勝つ【冷蔵庫の発明以上にコカ・コーラの方が利益が大きかった】
ChatGPTは、あくまでインフラやハードのイメージであって、「上手に活用できた企業が勝つ」という声もある。
では、ChatGPTを活用した〇〇とは何か?が注目される。
その足掛けとしての「ChatGPT関連で企業価値が向上した例」のような事例に今後も目が離せない。
教育現場でもChatGPTを前提とした課題が作成される
ChatGPTに依頼すれば、読書感想文さえも作り上げてくれる。
学生がChatGPTを活用して問題を迅速に解決する日もそう遠くない。
計算機と数学における計算機に変わるのがChatGPT。
辞書と英語国語の辞書に変わるのがChatGPTとなるかもしれない。
ChatGPTに関するよくある質問
- ChatGPTにアプリはありますか?
-
2023年2月現在はアプリは存在しない。
ChatGPTを組み込んだアプリやChrome拡張ならいくつか存在するが、ダウンロードの際には慎重になったほうが良い。
魅力的な謳い文句に飛びつかず、信頼できる人が紹介している、あるいは信頼できる企業が出しているアプリを選ぶようにしよう。
- ChatGPTは何の略?
-
Chat Generative Pre-trained Transformer 文章を生成する事前学習された変換器
- ChatGPTを使用してもエラーが出てしまうのですが。
エラー文は「An error occurred. If this issue persists please contact us through our help center at help.openai.com.」 -
回線が混雑している場合がある。
時間を置いて試して見て欲しい。
ChatGPTの画面を開きっぱなしにしてもエラーが出やすい。
再度更新してみると治る。