自分に合った転職エージェントを選ぶには、まずは転職エージェントごとの特徴を知っておきましょう。
自分の年代や希望する業界・職種などに合ったサービスを利用した方が、信頼できるキャリアアドバイザーに巡り会える可能性がアップ。転職が成功しやすくなります。
転職エージェントの賢い選び方を伝授！
転職をするなら転職エージェントごとの特徴を知り、自分の希望が叶えられそうなサービスを選びましょう。
転職エージェントの「総合型」と「特化型」の違いとともに、自分にぴったりな転職エージェントの選び方のコツを紹介していきます。
①転職エージェントには総合型と特化型がある
転職エージェントには「総合型」と「特化型」の2つがあります。
「総合型」は幅広い業種と職種、地域の求人を扱う転職エージェントです。大手が運営しているものが多く、大企業から中小企業、ベンチャーなどの多くの選択肢から自分の希望に沿ったものを紹介してくれます。
「特化型」はある年代や属性、業界に特化した中〜小規模の転職エージェントです。扱う分野に詳しいキャリアアドバイザーが常駐し、その分野の事情についてのアドバイスを受けながら転職活動ができます。
②総合型・特化型転職エージェントの併用が転職成功への鍵
転職エージェントによって扱う求人の分野や提供可能なサービスが異なるので、総合型と特化型それぞれの特徴を知った上で併用するのが、転職を成功させるポイント。
たとえば自分が得意、専門にしている分野を活かせる転職を考えている方の場合、総合型の転職エージェントでは経験を活かせる転職をしたい場合、総合型の転職エージェントでは経験から横に広げられるような業界や職種をいろいろなパターンで紹介してもらい、その中から自分に合ったものを選べます。
一方で特化型の転職エージェントでは、自分の得意、専門にしている分野をより深められる求人を紹介してもらえます。これらの転職エージェントを併用すれば、複数の観点からアドバイスを受けつつ、転職活動が可能です。
③特化型転職エージェントは年代・属性・業界に合わせて選ぶ
特化型の転職エージェントを利用するときは、年代・属性・業界に合ったサービスを選びましょう。
たとえば20代と30代、40代では企業から求められる役割がそれぞれ異なります。自分の年代に特化した転職エージェントでなら、その年代ならではの強みを活かせる求人を見つけられます。
性別やハイキャリアなどの属性に特化した転職エージェントは、その立場ならではの悩みに応えてくれ、キャリアアップやこれからの人生を豊かにする転職に役立つでしょう。
業界特化の転職エージェントは、専門職や今のスキルを活かしてキャリアアップしたい人に向いています。
④求人数チェックしておこう
自分の転職先の可能性を広げるためには、できるだけ選択肢を多くすることが大切。転職エージェントを選ぶときは、扱う求人数が豊富かをチェックしましょう。
転職エージェントの公式サイトには、求人数が示されています。公開求人だけでなく、申し込み後に紹介を受けられる非公開求人の数が多いかを確認するとよいでしょう。
転職エージェントの選び方|良いアドバイザーの見極めポイント
転職エージェントでは、良いキャリアアドバイザーを見極めて厳選するのが重要。自分が希望する業界や職種の求人を豊富に扱っている、面接対策や専門的なアドバイスを受けられるキャリアアドバイザーを選ぶのが望ましいです。
自分と相性の良いキャリアアドバイザーを厳選するための見極めポイントを、5つ紹介します。
①寄り添ってキャリア相談に乗ってくれるか
自分に寄り添ってキャリア相談に乗ってくれるキャリアアドバイザーがいる、転職エージェントを選びましょう。
転職希望者の希望条件との整合性だけを見て、すぐに求人を提案するキャリアアドバイザーがいますが、このような仕事ならAIにも可能です。
自分のキャリアをヒアリングして棚卸しまで行い、的確にアドバイスをしてくれる人であれば、親身になって向き合ってくれるキャリアアドバイザーであるといえるでしょう。
②希望に合う求人を紹介する提案力があるか
転職希望者の希望に叶う求人を紹介できる提案力があるかも、キャリアアドバイザーを選ぶときのポイントにしましょう。
たとえば、転職希望者がサービス業に興味があると答えたとします。そのときに店舗の店長のような提案しかできないキャリアアドバイザーでは、提案力に欠けています。
サービス業の中でもさまざまな業種、職種を提案できる人や、自分の目指すキャリアに必要な経験ができる職種の求人を紹介できる人であれば、提案力があるキャリアアドバイザーといえるでしょう。
③適切な支援・アドバイスを行うサポート力があるか
転職希望者にとって適切な支援、アドバイスができるサポート力があるかも、キャリアアドバイザー選びのポイントになります。
たとえば幸運にも、転職希望者が5つの企業の一次面接を通過できたとします。5社の優先順位に悩んでいるときに「どれを選んでもよい」としか答えてくれないキャリアアドバイザーでは、転職希望者の十分な助けにはなっていません。
こういう場合に「A社はこちらから真っ先に提案はしましたが、今のあなたの考えに合うB社の優先順位を上げてもよいのではないでしょうか」などとアドバイスしてくれる、キャリアアドバイザーがおすすめです。
④素早く連絡・返事をしてくれるか
素早く連絡や返事をくれるかどうかも、優秀なキャリアアドバイザーかどうかを判断できるポイントになるでしょう。
キャリアアドバイザーは、一般的には複数の転職希望者の担当になっています。そのため常にレスポンスが早い人は、一人ひとりの転職希望者の状況や希望をしっかりと把握できている、能力の高いキャリアアドバイザーであるといえます。
⑤あなたと相性が合うか
キャリアアドバイザー選びでもっとも重要視すべきは、自分との相性です。相性の良いキャリアアドバイザーなら信頼しやすく、転職活動を一緒に頑張っていけるでしょう。
自分のサポートを任せられるキャリアアドバイザーかどうかは、実際に会って話してみなければ判断できません。悩みも率直に話しやすい人か、スムーズにやりとりできそうな人かを基準にするとよいでしょう。
もし担当になったキャリアアドバイザーが自分とは相性が合わないなと感じたときは、理由を添えて申し出れば担当を変えてもらうことが可能です。
選び方に困っている人に！おすすめの転職エージェントを厳選
どの転職エージェントにすべきかを迷っている方向けに、おすすめの転職エージェントを厳選して紹介します。
自分の希望に合った求人が豊富なサービスの方が、良いキャリアアドバイザーに担当してもらえる可能性が高まり、転職を成功させやすくもなるでしょう。
総合型の転職エージェント
総合型の転職エージェントは扱う求人数が多く、さまざまな業種・職種から選択できるのが特徴です。自分の希望をよく聞いてくれ、企業からの確かな情報を元に求人とマッチングできる転職エージェントがおすすめです。
①リクルートエージェント(RECRUIT AGENT)
リクルートエージェントは創業から40年以上蓄積されてきたノウハウを活かし、独自の転職支援サービスを展開している転職エージェントです。
求人数は業界最大級の70万件以上で、職種や業界も幅広いので求職者の選択肢を広げられます。(2024年10月時点、非公開求人を含む)
転職支援システム「Personal Desktop」からは求職者が転職活動の進捗管理ができ、企業への応募や面接状況などがひと目で確認できます。「職務経歴書エディター」も同システムから利用できるため、効率的な転職活動が可能。
キャリアアドバイザーから面接のアドバイスが受けられるのに加え、定期的に開催されている「面接力向上セミナー」の利用で面接の通過率アップが期待できます。
②マイナビエージェント(マイナビAGENT)
マイナビエージェントは、サポートが充実している大手の転職エージェントです。
総合型の「マイナビエージェント」のほか、「マイナビ営業エージェント」や「マイナビITエージェント」など業種・職種別の特化型転職エージェントとも連携しています。そのためマイナビエージェントに登録するだけで、総合型と特化型を併用した転職活動が可能です。
転職市場に詳しいキャリアアドバイザーに加え、企業へ営業に通って情報収集を行う「リクルーティングアドバイザー」が常駐。求職者の希望と企業が求める人材とをマッチングし、双方にとって最適な転職のお手伝いをしています。
夜間や土曜でも相談可能、面接日程などのスケジュール調整や勤務条件の交渉なども代行してもらえるので、忙しい人でもスムーズな転職活動が叶います。
③doda(デューダ)
デューダは転職サイトと転職エージェントサービスなど、転職関連のサービスを総合的に扱っています。「dodaエージェントサービス」は求職者の応募と企業とのやりとりとを代行し、転職活動をサポートしてくれます。
業界最大級の 28万件以上(2024年10月時点、非公開求人を含む）ほどの求人から、求職者に合った求人をセレクト。求職者に寄り添ったキャリアアドバイザーと企業の人事と同じ視点からアドバイスができる採用プロジェクト担当とが連携し、求職者の希望に沿った求人を紹介してもらえます。
登録後、キャリアアドバイザーが決まったら電話かオンラインのキャリアカウンセリングを行います。求人についての情報だけでなく、どう転職活動を進めたら良いかのアドバイスも受けられるでしょう。
特化型の転職エージェント
特化型の転職エージェントは、自分が希望する属性や業界に合ったものを選択しましょう。まずは総合型を利用してある程度希望条件を固め、特化型の転職エージェントと併用する方法もあります。
①JACリクルートメント(JAC Recruitment)
JACリクルートメントは1,400名以上のコンサルタントが在籍し、各業界・職種に精通している転職エージェントです。（在籍数は公式サイトより）
発祥はロンドンの日系企業で、イギリスとドイツ、アジア8か国にまたがるグローバルネットワークと、インターナショナルな企業文化を活かした転職支援を行っています。
2万5,000社ほどの企業と付き合いがあり、求人の6割は非公開求人です。特に海外進出をしている企業や外資系企業の求人が豊富で、ほかの転職エージェントでは扱っていない求人も多数。
英文レジュメの作成など、グローバルな転職を希望する方向けのアドバイスが充実しています。
コンサルタントが企業に直接訪問、事業戦略や企業文化・風土も把握した上で、タイムリーにリアルな情報を提供してくれる点も魅力です。
②ビズリーチ(BizReach)
ビズリーチは、高年収・ハイクラス向けの転職エージェントです。ハイクラス会員の転職後の平均年収は30代が840万円、40代では960万円で、高年収の求人をメインに扱っているのが特徴です。
会員登録後はスカウト受信ができるようになり、高年収の求人に巡り会える可能性がアップ。
会員の7割が自分が想像しなかったような企業やポジションのスカウトが届いたと回答しており、前職の経験を活かせる新しい職種へのチャレンジや、前職よりも高年収の転職を叶えた事例もあります。
転職市場では自分の適性やポテンシャルはどう判断されるのか、自分では思いつかないようなキャリアの選択肢があるのかが気になる方は、ビズリーチに登録されてみてはいかがでしょうか。
③ハタラクティブ
ハタラクティブは、未経験OKの求人を中心に扱っている転職エージェントです。未経験可の求人は3,300件ほど扱っており、実際に職場を取材した上でおすすめできる企業だけを紹介しています。(求人数は2024年10月時点)
キャリアアドバイザーからのマンツーマンのサポートが受けられ、常に連絡を取りながらの転職活動が可能。
ハタラクティブの利用者の8割ほどはやりたいことが決まっていなかったといいますが、親身に相談に乗ってくれるキャリアアドバイザーがキャリアプランと仕事内容について一緒に考えてくれます。
転職が初めての方、若く社会経験に乏しい方でも、ハタラクティブでなら自分の希望を叶える転職が実現しやすいのです。
④ウズキャリ(UZUZ)
ウズキャリは転職希望者一人ひとりの個性に合わせたオーダーメイド型の転職サポートが魅力です。入職から半年後の定着率は93％以上もあり、精度の高いマッチングを提供しています。
ウズキャリで働く社員は皆、過去に就職で悩んだ経験を持っており、転職希望者と同じ視点で接しています。特に第二新卒や若い世代の転職に理解があり、親身に相談に乗ってもらえるでしょう。
社会課題を解決するビジネスモデルを確立することを目指している人材ベンチャー企業ですが、多数の大手企業との付き合いがあり、20代の若者向けの就活情報メディアからの情報発信も積極的に行っています。
業界別に特化した転職エージェント
最後は、すでに働きたい業種・職種が決まっている人におすすめしたい、特化型転職エージェントを一覧で紹介します。
▼それぞれサイト名をタッチすると、登録サイトへ飛べます。
| サービス名 | |
|---|---|
| IT系 | レバテックキャリア |
| コンサル | アクシスコンサルティング |
| 経理 | パソナキャリア |
| 看護師 | レバウェル看護（旧：看護のお仕事） |
| 介護士 | レバウェル介護（旧：きらケア） |
特化型ゆえ、その業界を知り尽くしたアドバイザーからアドバイスがもらえるので、ぜひ利用してみてください。
選び方を意識してぴったりの転職エージェントに出会おう
転職を希望するなら、選び方を意識して自分にぴったりな転職エージェントを探しましょう。転職エージェントは無料で利用できますから、まずは複数登録して利用しながら自分に合ったものを探す方法もあります。
自分の希望と悩みを親身に聞いてくれ、企業の希望する人材とマッチングさせられるキャリアアドバイザーに巡り会えれば、転職の成功率を高められますよ。
