ITの専門知識を活かした営業活動を行う「プリセールス」という職種が、日本でも広がりつつあります。
一般営業職では対応することが難しい案件でも、技術的なスキルを持つプリセールスがサポートすることで契約につながる可能性がアップします。
プリセールスとして仕事をしている中で悩みの種となるのがキャリアパス。
管理職やマネージャーなどを目指す人が多いですが、フリーランスの営業として独立するという道もあります。
果たしてフリーランスのプリセールスでも仕事をしていくことができるのでしょうか?
本記事では、フリーランスプリセールスとしてキャリア形成していくためのポイントをご紹介します。
プリセールスはIT専門家 フリーランスとして独立する道はある
プリセールスは営業担当者と商談やプレゼンに同行し、ITや技術的な専門知識を活かして提案をサポートする役目の職種です。
一般営業職は必ずしもITについての深い知見があるわけではないですが、プリセールスが同行することによって足りない部分を補ってくれるためスムーズに商談を展開することができます。
ITの専門家ともいえるプリセールスなので、一つの会社に属さずに、その知識と経験を活かしてさまざまな企業をサポートするという仕事の仕方も可能です。
フリーランスのプリセールスに仕事はある?
「フリーランスとして独立したいけれど、仕事があるかが不安」と感じている方も少なくないでしょう。
しかしプリセールスのニーズが高まっている現在、業務委託としてプリセールスに仕事をお願いしている企業は多いのが実情です。
業務委託形式で仕事をするプリセールスは案件が増えている
フリーランスのプリセールスは、業務委託形式で仕事を依頼されることが多いです。
「業務委託」とは、自社では対応できない業務を外部のリソースに委託する契約のことを言い、雇用契約ではなく対等な立場で仕事をする、いわゆる「ビジネスパートナー」といった関係性に近いと言えるでしょう。
自社内にプリセールスのリソースがない会社が増えているため、その足りない部分をフリーランスプリセールスに業務委託するという会社も増加しているのです。
一つの会社から継続して仕事を委託されることもあれば、数社からスポット的に委託されることもあります。
Webサービス・パッケージ・インフラ多様な案件がある
業務委託案件の内容は多岐に渡り、Webサービスからパッケージソフトウェア、サーバーなどのインフラまで多様な案件があります。
今まで培った経験を活かしたいという人は、それまで勤めてきた会社で扱っていたものと同じような案件を選ぶことがおすすめです。
初めてフリーランスとして仕事をするときは、それまでの経験を活かせる案件を選んだほうがスムーズに進められるでしょう。
慣れてきたらキャリアアップのために、今まで経験したことのない業界や商材に挑戦するという道もあります。
背景に人手不足
業務委託でのプリセールスの案件が増えている背景には、プリセールスの人手不足があります。
もともと労働力が不足している現代の日本ですが、ITの専門家としてプリセールスのスキルを持った人材はとても貴重なので、なかなか雇用することができません。
そこでその足りないリソースを補うために、外部のパートナーを探して仕事を頼むという会社が増えているのです。
技術力があればプリセールス以外の職種で仕事を請けることも
それまでエンジニアとしての実務経験がある場合は、営業サポートだけでなく設計や構築の仕事を委託される場合もあります。
技術周りの業務を総合的に委託されるため、さらに報酬がアップすることが期待できます。
自身の活躍の場を増やすために、プリセールスとして独立する前にエンジニアスキルを身につける人も少なくありません。
フリーランスのプリセールス 案件はどうやって探す?
それでは、そのような業務委託の案件はどのように探せば良いのでしょうか?その方法をご紹介します。
各種のフリーランス向け求人サイトを見る
フリーランスの案件を探すときは、基本的にはWebの求人サイトを活用することになります。
フリーランス向けの求人サイトがあるので、業務委託案件はそのようなサイトを確認して求人を探します。
他にも以前の職場からの紹介、知人からの紹介、クラウドソーシングサービス、エージェントサービスなどがありますが、最も手軽に案件を探すことができるのはフリーランス向けの求人サイトでしょう。
サイトの使いかた どんな案件に強いかサイトごとに特色アリ
フリーランス向け求人サイトはさまざまなサービスがありますが、サイトごとに特色があるのでいくつかご紹介します。
- 大企業や官公庁の案件が多いサイト
- 中小企業の案件が多いサイト
- プリセールスだけでなくエンジニアとしてのスキルも求められるサイト
- 女性でも仕事を見つけやすいサイト
自分と合っているサイトを利用することで、案件がスムーズに見つかったり案件のミスマッチが起きにくくなったりするというメリットがあります。
複数のサイトに登録して案件の間口を広げよう
一つのサイトではなかなか希望の案件が見つからなかったり、応募しても返信がもらえなかったりすることもあります。
そこで、複数のサイトに登録しておくことで仕事の間口を広げておくことがおすすめです。
サイトによっては企業側が自分のプロフィールを見てスカウトしてくれる場合もあるので、複数のサイトに登録しておけばそれだけ企業の目に触れることもできます。
フリーランスのプリセールス 求められるスキル
フリーランスのプリセールスは「自分で仕事を獲得する力」だけでなく幅広い知識やスキルが求められます。
ひいては、自身のスキルアップをすることでさまざまな仕事を安定して獲得できるようになるでしょう。
どのようなスキルを身につけると良いのかご紹介します。
プリセールス全般に求められる技術系の知識+製品の経験があると強い
プリセールスは、フリーランスでなくても必ず技術的な知識が求められます。
IT専門家として技術的な立場として営業現場で活躍する人材のため、技術系の知識や経験が身につけておいたほうが良いでしょう。
さらに製品・サービスを提案する立場でもあるので、製品についての深い知識も必要です。
デモンストレーションをしたり技術的な質問をされたりすることもあるので、製品知識がなければ務まりません。
スキルのレベルは案件による
技術的スキルや営業スキルは、案件によって求められるレベルが違うことも、フリーランスならではの特徴です。
営業の要素が強い案件もあれば、技術的な作業もしなければいけない案件もあります。
アドバイザー的な仕事の案件であればコンサルティングスキルも必要となります。
コミュニケーション能力が強く求められることも
プリセールスが活躍するフィールドは営業現場です。人を相手にする仕事なので、高いコミュニケーション能力が必要となることもあるでしょう。
またフリーランスでの業務委託契約では、クライアント企業とも円滑な関係を築く必要があります。
そういった意味でも、会社に属するプリセールスよりも高いコミュニケーション能力が求められます。
プリセールスでフリーランスになるなら求人サイトを使って案件をさがそう
フリーランスプリセールスになったら、求人サイトを活用して自身に合った案件を見つけて実績を積みましょう。
求人サイトごとに特色が異なるので、自身にマッチしたサイトを利用することがキャリアアップへの近道です。
スキルアップをしてフリーランスのプリセールスとしてキャリアを重ねてください。