転勤って断っても良いの？
辛い転勤の乗り越え方を教えて！
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転勤の辞令に動揺しない人はいないでしょう。
内示が出て1〜2ヶ月後には新天地での生活と仕事が始まるため、心の準備をする間も無く、仕事の引き継ぎ、引っ越しの準備に追われることになります。
生活そのものが一変する転勤が人生に与える影響は大きく、辛いと感じる人も多いのではないでしょうか。
ここでは転勤の辞令を断ることができるのか、辛い転勤をどう乗り越えたら良いのかを解説していきます。
実際に筆者の体験談として、就業規則に書いていたら断れませんが、転職自体の選択肢は全然あるため、もし転勤が嫌なら転職も視野に入れてみましょう。
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転勤が辛いなら、断ってしまって転職する方が楽になるかもしれません。
- 大企業の正社員半数以上が転勤の可能性あり
- 転勤の辞令は基本的には断れない
- 転勤のメリット・デメリットを知って自分の人生を見直す必要がある
1. 【結論】転勤は基本的に断れない
労働政策研究・研修機構の調査によれば、正社員1,000人以上の会社の半分以上は「ほとんど転勤の可能性がある」という結果になっています。
大手企業であれば転勤は全国、海外に及ぶでしょう。
入社時は転勤も構わないと思っていても、結婚や子育て、マイホームなどライフスタイルの変化によって、転勤の負担はどんどん大きくなります。
同データによれば、転勤の期間は「3 年程度」（国内転勤37.6％、海外転勤39.7％） がもっとも多く、次いで「5 年程度」（国内転勤26.2％、海外転勤28.3％）でした。
つまり3〜5年後にはまた、異動や転勤の辞令が待っているのです。
それではそもそも転勤の辞令を断ることはできるのでしょうか。
転勤に関しては、ほとんどの企業が就業規則で規定を設けています。
個別の雇用契約書や労働契約書などに記載されているケースもあるでしょう。
そのため、転勤を含む異動の辞令は強制力のあるものと認識しておく必要があります。
交渉の余地はありますが、特別な事情がない限り基本的に転勤は断ることはできません。
辞令を拒否した場合は、退職勧奨や普通解雇をされる可能性もあります。
2. 転勤が辛い！辞令が出たら考えたいこと
辞令の前に内示や打診はあったか、転勤の目的についての説明はあったかの、辞令が出た経緯は重要です。
会社が今後のあなたのリーダーシップ、マネジメント力の成長に期待して辞令を出すのであれば、事前に打診があり、転勤の目的や理由について説明があるでしょう。
転勤の目的が理解でき、自分のキャリアにもつながるのであれば、辛い転勤も前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。
しかし、何の前触れもなく辞令が出たのであれば、今後について検討した方が良いでしょう。
従業員を大事にしない体質の会社である可能性や、栄転など良い辞令ではない場合が考えられます。
3. 転勤のメリット
転勤はデメリットばかりに思われがちですが、新しい環境に変わることによって、出会いやチャンスも広がるメリットも存在します。
具体的な転勤のメリットについて紹介していきましょう。
3-1. 赴任手当や昇給によって収入が増える可能性がある
転勤による赴任手当が手厚い会社であれば、転勤によって収入が大きくアップする可能性があります。
また、会社との条件交渉の場では、給与に関して交渉することも可能でしょう。
交渉次第では昇給が実現するかもしれません。
他にも、引越し費用を会社がどこまで負担してくれるかも事前に確認しましょう。
かかるコストを差し引いても収入アップが見込めるのであれば、転勤のメリットと言えます。
3-2. 新しい土地で出会いがある
新天地では多くの出会いが待っています。
社内人脈が広がれば、仕事を円滑に進めやすくなったり、情報をいち早くキャッチできたり、チャンスをつかみやすくなるでしょう。
また、職場以外でもジムや習い事を始める、趣味のオフ会に参加するなど、プライベートも新しい出会いの連続です。
交友関係が広がれば、寂しさを感じることも減り、新天地で充実した日々を過ごせるようになるでしょう。
3-3. これまでのマイナスなことがリセットできる
転勤によって、職場やプライベートのマイナスな人間関係や環境をリセットすることができます。
環境は変えたくても簡単には変えられないものです。
転勤による周辺環境のリセットで、悪い縁が断ち切れ、良い転機となる可能性もあるでしょう。
3-4. 会社の評価につながる
会社にとって大変な転勤を拒否せず、会社の期待に応えてくれる社員は貴重な人材です。
転勤先での実績は評価につながりやすく、そのまま出世コースに乗れるかもしれません。
転勤を拒否すると出世にひびくと言われるように、転勤でいろいろな場所で経験を積めるのは出世への近道とも言えます。
4. 転勤のデメリット
転勤には不安やストレスがつきものです。
見知らぬ土地や遠い場所であれば「行きたくない」という気持ちが芽生えてくるのは当然でしょう。
ここでは具体的な転勤のデメリットをまとめていきます。
4-1. 無駄なコストと労力がかかる
転勤によって最低でもやらなくてはならないことは、引越し業者の手配、引越し準備、住所変更に関する手続き、賃貸住宅の解約と契約、仕事の引き継ぎです。
ざっと挙げただけでも、相当な労力と時間を要することがわかると思います。
コスト面に関しても、会社が引越し費用を負担してくれますが、全額補助してくれるところは少ないでしょう。
転勤の度に無駄な労力やコストがかかるのは負担も大きく、デメリットと言えます。
4-2. キャリアを自分でコントロールできない
転勤族は、キャリア設計が会社に委ねられていると言っても過言ではありません。
キャリアアップしたくても、転勤に左右され自分自身で仕事を選択することすら難しいでしょう。
終身雇用が当たり前ではなくなった現在では、自分でキャリアをコントロールできないのは大きなリスクです。
自分自身でキャリアデザインをしていきたい人、明確なキャリアビジョンがある人には転勤は不向きと言えるでしょう。
4-3. 0から仕事を覚えなくてはならない
転勤には新しい仕事がつきものです。
担当する仕事によってはゼロから仕事を覚えなくてはなりません。
同じような業務であっても、場所が変わればやり方も変わり、ローカルルールなどが存在することもあるでしょう。
転勤の度に仕事の引き継ぎを行い、ゼロから多くのことを覚えなくてはならないのは、仕事の生産性も上がりにくく、非効率的と言えます。
4-4. 家族や友人、恋人と離れることになる
転勤先が遠ければ遠いほど、家族、友人、恋人などに会える頻度は少なくなります。
大切な人になかなか会えないことを辛く感じない人はいないでしょう。
転勤によって、恋人と別れることになったり、友人とも疎遠になってしまったり、せっかく築いた人間関係がリセットされるようなこともめずらしくありません。
4-5. 縁もゆかりのない土地であれば寂しい
友人も知り合いもいない土地に行けば、ゼロから人間関係を築いていかなくてはなりません。
職場では、既にある人間関係に馴染まなければならず気を使います。
また、忙しい社会人が友人を作るのは簡単なことではありません。
気軽に誘える友人もおらず、プライベートでは孤独を感じる時も出てくるでしょう。
そして、せっかく新しい人間関係が築けたとしても、また数年後には転勤が待っているかもしれないのです。
4-6. 結婚やマイホームなど生活の基盤が築きにくい
数年単位で転勤を繰り返していると、結婚やマイホームなどライフイベントのタイミングが図りづらくなります
恋人がいても転勤で遠距離になり別れてしまったり、家族ができてもいつまでもマイホームに定住できなかったり、人生設計が理想通りには進まないでしょう。
仕事が順調であっても、生活の基盤が築きづらいのは人生においてはデメリットと言えます。
4-7. 家族の人生も巻き込む
家族がいれば単身赴任であろうと家族帯同であろうと、転勤は家族に大きな負担をかけることになります。
家族帯同になれば、家族は仕事を辞めなくてはならない、子どもは転校しなければならないなど家族の生活に大きな影響を与えるでしょう。
単身赴任であれば、家族が一緒に生活できず、家族みんなが寂しい思いを抱えることになります。
転勤は家族の暮らしを大きく揺るがす事態なのです。
5. 辛い転勤を乗り越えるための方法４つ
転勤を受け入れたのであれば、いつまでも後ろ向きな気持ちでいても辛いだけです。
転勤先にできるだけ早く馴染み、ストレスや不安を少なくするための方法を紹介していきます。
5-1. 積極的にコミュニケーションを図り馴染む努力をする
人間関係を構築していくためには周囲の人と積極的にコミュニケーションを図ることが何よりも大切です。
職場の人間関係に早く溶け込めれば、仕事を円滑に進めやすくなるでしょう。
プライベートでも知人・友人が増えていけば、見知らぬ土地での生活もぐっと楽しくなります。
人との良い出会いは転勤の辛さを和らげ、大きな助けにもなってくれるでしょう。
5-2. 住環境を快適にする
ストレスの多い新天地での暮らしを少しでも快適にするために、住環境を整えることを忘れてはいけません。
お気に入りの物に囲まれたり、ぐっすり眠れる工夫をしたり、くつろげる住まいづくりは必須です。
また、自宅周辺でお気に入りのお店を見つけるなど、楽しい要素を見つけるアンテナを張っておけると良いでしょう。
居心地の良い住環境が手に入れば、新しい土地、住まいには自然と愛着が湧いてくるものです。
5-3. いつまでに戻るかゴールを決めて実績を出す
不意の転勤によって、目標を見失いモチベーションが上がらないままでいると、何のためにここに来たのかわからない、早く戻りたいと、辛い気持ちばかりが増していきます。
会社があなたに課した転勤の目的について今一度考えてみましょう。
目的を理解した上で、自分でゴール設定やゴールの期限を決めてみてください。
2年で結果を出して戻る、◯◯くらいの実績を出すなど、目標は具体化、数値化することで明確になります。
ゴールを設定することで、モチベーションが一気に高まり、辛い転勤を乗り越える糧となるでしょう。
5-4. 自分の人生に転勤が合わなければ転職を考える
人生全体を考えた時に、転勤によって犠牲にしていることが多いと感じるのであれば、転勤はあなたの人生には合っていないかもしれません。
転勤は人生に大きな影響を与え、時には人生計画を狂わせるものです。
仕事自体によほどの信念や野望がなければ、犠牲の辛さの方が勝るでしょう。
自分の価値観や理想を守るためであれば、転職という選択も間違ってはいないのです。
6. 転勤が辛くて転職を考える人が気をつけるべきこと４つ
転勤が辛くて転職を決意するという人もいるでしょう。
しかし内示が出てからの転職活動は、仕事がすぐには決まらず無職になる可能性や、お金の面での不安があります。
どのようなことに気をつけて転職活動に挑めば良いかを解説していきます。
6-1. 転職には数ヶ月かかるので無職期間も想定する
引っ越しを伴う転勤であれば1ヶ月以上前に内示があるはずですが、転職を決意したとしても辞令までに次の仕事が決まることは難しいと思っておきましょう。
転職活動は数ヶ月〜1年単位と長い時間を要するものです。
そのため、内示が出てから転職活動を始めるのであれば、無職期間をあらかじめ想定しておかなければいけません。
常日頃から転勤が嫌、辛いと感じているなら、今すぐにでも転職活動を始めた方が良いでしょう。
内示が出てから慌てて転職活動を始めようとしても時間が足りず、結局転職を諦め、やむを得ず転勤に応じることにもなりかねません。
6-2. 自己都合退職だと最低3ヶ月は失業給付金が支給されない
就業規則に転勤の規定があれば、退職は基本的に自己都合退職になります。
自己都合退職の場合、最低でも3ヶ月間は失業給付金を受け取ることができません。
転職活動がスムーズに進むとは限らないので、最低でも給料3ヶ月分くらいの資金を確保しておく必要があります。
6-3. 同じ職種で転職を目指す場合はまた転勤があるかもしれない
転職を考える時に、前職までのスキルが活かせて、待遇も同程度以上のところを希望する人は多いでしょう。
しかし、同じ職種で同じような規模の会社であれば、また転勤がある可能性は高くなります。
転勤を避けたいのであれば、地域密着型の中小企業や、事務職、経理などの転勤のない職種や、IT系など転勤の少ない業界など選択肢は限定されます。
「転職なし」というキーワードで求人検索を行うと効率的に探すことができるでしょう。
6-4. ただ転勤が嫌と理由で転職をすると長続きしない可能性がある
転勤が退職の原因であるとしても、転勤も含めて自分がどのように働きたいか、人生やキャリアの目的を明確にして転職活動を行うようにしましょう。
ただ転勤が嫌だという理由だけで転職してしまうと、他の問題が起きた時に、また転職を繰り返してしまうかもしれません。
転職回数は、退職理由に一貫性がなければ採用に不利になります。
転職は慎重な判断で行うようにしましょう。
まとめ｜就職活動の壁を乗り越えて高学歴ニートからいち早く脱却する！
- 転勤はこれまでのことがリセットされ心機一転スタートが切れる
- 転勤のゴールと期間を決めて実績を出す
- 転勤が辛ければ転職も考える
転勤のメリット・デメリットを理解して、今の会社が自分の働き方や生き方に合っているかどうか、今一度検討してみましょう。
辛い転勤でも、自身のキャリアプランや人生計画において必要だと判断できれば、新しい土地に馴染む努力や転勤のゴール設定をして乗り越えられるはずです。
自分の人生に転勤が合わないのであれば、辞令が出てしまう前に早急に転職活動を始めた方が良いでしょう。
